アゴラの代表池田信夫氏は
テロリストの神社 - 『靖国史観』
の中で小島 毅の
『靖国神社は「日本国のために心ならずも戦場で散った人たちを追悼する施設」ではない。あくまでも「天皇のためにみずから進んで死んでいった戦士を顕彰する施設」なのである。ここでは「朝敵」は祭られないので、戊辰戦争や西南戦争の「賊軍」側の戦死者は対象にならないのだ』
を引用して
『首相が公然とテロリストを「尊崇」して、中韓に外交的カードを与えるのは賢明とはいえない。』と結んでいた。
靖国参拝「中止圧力」の正体では井本 省吾が、
『靖国参拝は「ファシズム」、「歴史修正主義」への傾斜を疑わせるに十分な行為であり、中国や韓国だけでなく、欧米をも敵に回す厄介な存在になりつつある。安倍首相や稲田防衛相が容易に靖国参拝できないゆえんである。』としている。
安倍首相の真珠湾慰霊で「寛容と和解の力」が示されると、池田信夫は
靖国神社という「偽の伝統」ですかさず、
『長州の伝統を継ぐ安倍晋三氏が私的に靖国参拝することは自然』と肯定し、あろうことか再度、
『それは小島毅氏の指摘するように「天皇のためにみずから進んで死んでいった戦士を顕彰する施設」であり、国民に戦争で死ぬインセンティブを与えるイデオロギー装置だった。』と靖国を酷評し、
『日本政府の閣僚が「明治政府のイデオロギーを継承する」と世界に示すことは賢明とはいえない』と御門違いの靖国批判を始めた。
詳しくは前ブログの「池田信夫偽の伝統を斬る」でお読みいただければ良い。
慰安婦問題で保守的な一面を見せた池田氏は実は完全なるリベラルであった。
アゴラは経済誌として読んだ方が無難である。