目指せ華麗な七十代!

旧mandalaflowerからタイトルを替えました。今から始まる七十代をより華麗に生きる覚悟です。

悪魔が来たりて笛を吹く

2018-03-20 | 日記
「鵺の鳴く夜は恐ろしい」とは横溝正史という小説家の本にでて来る一説だそうです。

二十年ほど前にここよりももっと山奥に住んでいる友達を訪ねた時、

そこに住む彼女が、この辺りじゃ鵺の鳴き声が夜な夜な響き渡るのよと言いました。

私はその時鵺のことを全く知らなかったので

その鳥はそんな恐ろしい声で鳴くのかと想像をたくましくしたものです。

初めて鵺の鳴き声を聞いたのは去年かその前の年のことでした。

夜中に聞きなれない妙な音が響くのに気づいたのです。

私の耳には古くなって錆びたブランコがキーキーと軋みながら揺れているように聞こえました。


真夜中に誰がブランコを揺らしているのか?

でも山の中にブランコなどあるわけもなく、

不思議な声だと思ったけれど恐ろしいとは感じませんでした。

だからこれがあの「鵺」と呼ばれている夜鳴き鳥と知った時は驚きましたね。

平安時代から物の怪と恐れられていた生き物なんですよ。

平安時代にはブランコはなかったし、

鉄の遊具と結びつける人もなかったでしょう。

真っ暗な闇の中から聞こえてくるので怖かったのでしょうね。

横溝正史は悪魔の口笛などと言いましたが、

そんなに恐ろしいものじゃありません。

確かに哀愁を感じるような声ではありますが・・・・・

鵺の正体は実は

トラツグミという名の鳥なのです。

トラツグミというと響きが可愛くないですか?



「鵺」はヌエと読みます。

その鵺と思われる声が先日の夜中に聞こえて来ました。

普通五月頃に繁殖期を迎え声をあげるようなんだけど

ちょっと早いよね。

たまに訪れる眠れない夜には

夜の鳥が慰めてくれますが、その晩は「鵺」から横溝正史、

ミステリー、幽霊など連想が始まって

ついには幽霊屋敷のような旅館に泊まる夢まで見てしまいました。

久しぶりにストーリーのある夢だったけどちょっと怖かったわね。


ちなみに横溝正史の小説は後味があまり良くないので読みません。

小説って長いこと読んでないな。

昔は本好き少女だったのにね。

お彼岸は雪になりそうですって。


先日開花した桜も雪に埋もれてかわいそうね。



コメント
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