目指せ華麗な七十代!

旧mandalaflowerからタイトルを替えました。今から始まる七十代をより華麗に生きる覚悟です。

ギリギリセーフ・山の幸でキャラブキ

2018-05-03 | 日記
昨日の午後から降り始めた雨は朝には止んでいました。

夜中に激しい雨の音に一度目が覚めたけど、

結局寝坊しました。

朝日がないのでいつまでも寝られちゃうのね。



田舎暮らしの私は

季節の贈り物を自然界からいただくことが多いのです。

今はフキ。

それも山フキです。

佃煮風に煮てキャラブキを作るのに適しています。


これがまたとてもおいしい山の幸なんです。

ワラビ、おこぎ、タラノメ、コシアブラ、ウド、コゴミゼンマイに筍と

春になると次から次へと自然界の恵みをいただくことができる山の暮らしはいいものです。


今が旬のフキはある意味山菜の一番乗りですよね。

だって毎年最初にいただく春の野草が蕗の薹ですもの。

蕗の薹見つけて春の来るを知る

てなもんですわ。



それがいつの間にか薹が立ち、花が咲いて今は葉っぱが大きく育っています。

その旬のフキを佃煮で食べるのがこの時期の恒例なんですよ。


フキはね、水気が多い植物です。

大きな葉っぱに養分を供給するために茎は筋っぽくて

間に水をいっぱい含んでいるのです。

だから採集してからしばし放置することで水気を飛ばしてから使うという昔からの工夫があります。

その方が味が程よく染み込むみたいですね。



何でも採りたてがいいとは限りません。




またフキはアクが強いのでアク抜きをしてから味付けます。

すーっと伸びたのを根元から切って葉っぱを落とします。

それから一晩寝かせてしんなりとさせるのがポイントです。

スーパーで売っているものはすでに一晩を過ぎているものが多いので、

この手間はいりませんね。

それから水で洗って表面の細かい毛を落とします。

よく見えないけど採りたては表面に産毛のようなのがついています。

洗ったフキを適当な長さに切ったら、

たっぷりの湯を沸かして塩を少々加えたところへ入れて五分間煮ます。






五分間煮たフキはざるにあげた後、水に晒してしばらくそのままにします。

半日ほど置いたら、

ひたひたの水加減で、酒。みりん、砂糖、醤油などで味を整え、

水気がなくなるまで煮込むのです。

私にとってはこの最後のポイントがちょっと難しいですね。

なかなか煮汁を煮きるって出来ないもので、

いつもキャラブキの一歩手前のような状態で火を止めていました。


ところが今回、信じられないことが起こりました。

先日、このフキをうっかりとガスの火にかけたまま二階に上がって居座ってしまったのです。

ちょっとした用事を思い出して二階へ上がることになり、

その間ガスを消すつもりでいたのにそれを忘れていました。

二階へ上がると家人が、面白そうな動画を見ているところでした。

つい、ちょっとのつもりで画面を見たらすっかりハマってしまったのです。

でもね、それが短いものだったから助かりました。

今となってはね。

動画が終わって家人が部屋の外に出て言いました。

キッチンで何か煮ているの?

その言葉を聞いてハッと気がついた私はすぐにキッチンへ走り

ナベの蓋を開けてみると、

ああよかった、

ギリギリセーフです。

それも煮汁が最後の一滴を残して完全にフキの中に吸い込まれていました。

完璧です。

これぞ私の目指していたキャラブキの姿。


キャラブキはこうでなければ、の

条件を完全に満たしいます。



あっという間に平らげて残りこれだけです。


それにしても何という偶然でしょう。

神様ありがとう。


というわけで、今回は失敗は成功の元に相成りましてめでたしめでたしでございます。

そのキャラブキも残りわずかになりまして、

昨日採ったフキをただいまアク抜き中でありまする。


コメント
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