おはようございます。
今日も暑くなりそうですね。
でも山里は風も爽やか、木陰は涼しいのです。
緑に囲まれた暮らしだからこその贅沢。。。。
天然の風は無料です。
ミンミンゼミとツクツクボウシが共演する時間帯となってます。
昨夜は煌々と光る月を見上げながら涼しい縁側で冷やし中華をいただきました、
その後映画を見て寝ました。
映画は1951年製作の「銀座化粧」
成瀬巳喜男監督、田中絹代主演の日本映画です。
成瀬巳喜男監督の作品はこれまで見たことがありませんでした。
この映画に限らず映画自体多くを見たとは言えませんけどね。
この映画の中で田中絹代が着物を着るシーンがあります。
その一瞬に近い短いシーンですけど
絹代がシナシナと体をクネらせながら帯を仕上げていく様を見て
ちょっと、やりすぎ、
とそう思いました。
あんなにしなくても着物は着られるぞ、とはいえ
これは映画ですから。
あの演出は監督が要求したものなのか
それとも彼女が自らそういう演技をしたのか?
当時の女性の立ち位置が見えて面白いな、と思いました。
体をそれとなくくねらせて着物を着る
彼女の役は水商売の婦人です。
男の子を持つシングルマザーで、お金に苦労しながらも
健気に生きていく女の物語です。
成瀬監督の映画は製作当時の世相が見えるのも面白いところ。
私はこの映画が作られた当時に生まれた私にとっても
懐かしいシーンがいっぱいです。
主人公の息子が走る路地裏の風景、子供の姿それだけでも当時が偲ばれます。
お時間のある方はどうぞ。。。。
銀座化粧 - Ginza Keshō - Ginza Cosmetics ( 1951) Mikio Naruse
シンプルな内容ですが、俳優の演技がなかなかいいのです。
え?あの人がこんな役ってもありました。
のちに黄門様を演じた俳優が助平ジジイの役とか、
女優さんが素のままで美しいとか、
田中絹代の演技力とか、
見所のある映画でした。
当時の銀座の人混みや
ファッションなど懐かしいシーンがいっぱいでした。
若々しい香川京子さんも素敵。
成瀬監督の人情話ですね。
楽しみました。
映画の中で子供達が
道路や広場で遊んでいます。
自分もあんな風に遊んでいたのです。
映画って本当に楽しいものですね、と
微笑んでいた昭和の映画評論家の顔が思い浮かんだ夜でした。