ナイキは今週、<Just Do It>というスローガン誕生30周年のキャンペーン・モデルとして元NFLクォーターバックのコリン・キャパニックと契約したと発表。アメリカで大きな反響を巻き起こしている。
アメリカのメジャー・スポーツゲームでは試合前に国歌斉唱(斉聴)がおこなわれることが多いが、キャパニックは2016年、国歌斉唱(斉聴)中にひざまずき、いっこうにやまない人種差別ーアフリカ系アメリカ人に対する警官のあまりに安易な発砲ーに抗議したことで一躍時の人となった。
抗議はNFL全体に広がり、トランプ大統領も巻き込みアメリカ中で賛否両論の議論がもりあがった。
ただ時間がたつにつれ保守層などのNFL離れが明らかになり、当初はキャパニックを支持するかにみえたNFLも態度を変更。結局、全チームがキャパニックとの契約を拒否。キャパニックは「すべてを失う」ことになった。
しかし、ここでナイキがキャパニックと契約を結ぶことですべてが逆転。契約後、キャパニックは「何かを信じろ。それがたとえすべてを犠牲にすることを意味しても」とツイッターしている。
ところで、ナイキの契約に対しては保守派から強い批判がでている。そして、保守派の不買など販売への影響を憂慮してか、契約発表後、ナイキの株価は下落することになった。
こうしたことをもちろん事前に予想しながら、ナイキがあえてキャパニックとの契約を選んだのはなぜか?
続きは次回のブログで。
2019/3/24追記
キャパニック氏は2018年途中からカロライナ・パンサーズと契約。
さらに2019年3月、キャパニック氏とレイド氏はNFLから1千万ドル(11億円:1ドル=110円)の支払いを受けることで和解が成立した。