本日早朝から病院に行き、その足で広島労働局に行った。
今年最後の、「健康管理手帳」(石綿)の申請のためである。今回の申請者は、元自動車整備工で、私の四十六年来の友である。
嘗て昭和四十年代、国民車と呼ばれたトヨタ パブリカは、私が最初に手に入れた車である。空冷水平対向二気筒エンジンのこの車こそ、アスベストまみれの名車であった。ヒーターは排気管に巻きつけたアスベストの中を通した空気を使用していたので、エンジンを始動すると直ちに、暖房が効いた。頑丈な車で、他の車を購入してからも、所有し続けたが最後は、信号無視のタクシーに横からぶつけられ、遇えない最後を迎えたが、私は無傷であった。この車を紹介してくれたのが彼である。
彼もまた昨年来、咳や痰に悩んでいるらしい。
申請は受理されこれから審査を受けるが、「健康管理手帳」(石綿)が交付されるであろう。
家庭でもできるアスベスト肺の確認方法を紹介しておく。
「背中、特に下側でバリバリという呼吸音がある」「指先が太鼓のバチのように丸みを帯びている(ばち指)」「タバコを吸わないのに咳や痰、息切れが続く」の3つともそろっている場合はアスベスト肺の疑いが強い。
ちなみに私の指は、何時も妻からきれいだとうらやましがられていたが、現在では、指先が太くなり、赤みを帯びている。足の指もまた同じである。 異常を感じられた方は、早めの検診をお勧めする。