美術の学芸ノート

中村彝などを中心に近代日本美術、印象派などの西洋美術の他、独言やメモなど。

4月30日の呟き

2019-05-14 18:53:00 | 日々の呟き
純真な気持ちのまま犯罪者となった亀吉の挿話が続く。「おいら、亀吉のまんまあの世に行けるとは思わなかった」…意味がわからずに黙っていると…「でも、おいらは地獄に落ちるんだ…」「いいや。極楽往生する」きっぱりと勘之丞は言った。
今日の浅田次郎『流人道中記』より
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4月28日の呟き

2019-05-14 18:46:00 | 日々の呟き
通崎睦美さんによる篠崎節子『肖像彫刻家』の書評から。「意思を持つ銅像が一種の狂言回しとなって繰り広げるストーリーは、スリリング且つユーモラス。」
 
「意思を持つ銅像」という設定は、美術史家や美学者には許されない。小説家によって用いられたこの手法で肖像芸術の本質がどのように捉えられているのか、そうした観点からも興味深い。
 
『死 文豪ノ怪談 ジュニア・セレクション』を宮部みゆきさんが今日の読売で書評。「空飛ぶ円盤に強い興味を抱いていたという意外な一面を持つ三島由紀夫の収録作は、…」
 
三島由紀夫の作品に「美しい星」というのがあった。これは結構知られているね。
 
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10連休で海外旅行に行くのはほんの僅かな人たちなのに「出国ラッシュ」を報道するのは、如何なものかというツイートがあった。旅行会社は喜ぶだろうが、何処にも行かない平和な家庭に波風を立てるのをマスコミは想像しないのかな。ワンパターンの報道はもういいや。
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4月27日の呟き

2019-05-14 18:25:00 | 日々の呟き
新元号、結局は首相が3月27日の秘密会議で「これが良いんじゃないか」と言った 令和 が、4月1日に開かれた「有識者による元号に関する懇談会」でも支持され、決まった。今日の読売より
 
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芥川喜好氏が、読売の「時の余白に」で、府中市美術館の へそまがり日本美術 展に関連して書いた随想を読む。
 
「駅のホームや電車内で、みな一斉にうつむいてスマートフォンに没入する光景を見れば、何となく納得がいきます。…コンピューターの指示にいちいち逆らっていては、物事は前へは進まない。従順な現代的人格を養う一要因ではないか」芥川喜好 氏の今日の記事より
 
「平等供奉は、あるとき便所の中で、世の無常と『名利にとらわれて厭うべきわが身』を悟り、便所の下駄を履いたまま出奔…僧賀(増賀)上人は、法会に向かう途中、立派な説法をしようとしている自分に気づく。これは名利を思う心だと解して、施主にけんかを売り法会をぶち壊して帰った」芥川氏の記事より
 
「へそまがりの側から見れば世の側が曲がっている。世の曲に対して筋を通そうとするから、軋轢が起きる。それでも流されない。屈しない。扱いにくいけれど、人としてはまともです。」芥川喜好 氏の今日の記事より
 
「この展覧会では、むしろ誰にでもある精神の働きとしての『立派ではない、奇麗ではないものにひかれる、へそまがりな感性」に目を向けています。芥川喜好 氏の今日の読売記事より
 
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「僕は肚を定めた。この臍曲がりの思いつきで、命を落とすわけにはいかない。」今日の読売、浅田次郎『流人道中記』より
 
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平成元年、1989年の年末、日経平均株価史上最高値、38,915円。97から98年、金融危機。2008年リーマンショック。02年2月から08年2月、いざなみ景気。12年12月から始まった「現在の回復期間もこれに迫る」。以上、今日の読売社説より
 
「デフレの下では現預金の価値が上がっていくため、投資や消費に回すよりも手元に残した方が有利になる。」今日の読売社説より
 
タブレット端末を使っての答弁、どうなんだろう?良くも悪くもアドリブがなくなるな。当人の本音が漏れないし、ますます予め作られた官僚の答えしか聞けなくなる。権力者の本音は裏の方で暗示され、それを官僚たちが何とか理屈が通るように作文する、そんなふうにならないか?
 
フランスでENA廃止の方向か。元東京都知事の方が、自著で誇らしげに紹介していたフランスのエリート養成校。
 
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今日の読売に横山大観の「龍蛟躍四溟」のカラー写真が出ているが、なんだかユーモラスで笑ってしまう。
 
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昭和初期に生まれた人、90代半ばに近づいているのか。
 
 
 
 
 
 
 
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4月26日の呟き

2019-05-14 01:17:00 | 日々の呟き
「纒向遺跡 祭祀にカエルか」纒向=まきむく、奈良県 3世紀「蛙は毎春、冬眠から目覚めることから、蘇りや再生の象徴とされ、祈りの対象だった。どんな祭祀に用いられたのか興味深い」と辰巳和弘氏。蛙は弥生時代の銅鐸などにも見られ、古代中国でも祭祀に備えた記録がある。以上、今日の読売より
 
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国際政治の現実というのは、未だに利害一致の力学なのか?つまり善悪とか正義とか人権とか、そうしたものは置き去りにされて…
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2019年4月25日の呟き

2019-05-14 00:54:00 | 日々の呟き
今日の読売に、建築史の加藤耕一教授と、仏文学の鹿島茂教授が、ノートルダム火災に関して論じている。
 
「13世紀半ばに行われた大幅な改築の際、屋根に尖塔が建設された。…18世紀末に、尖塔は切り落とされた。… 19世紀半ばにヴィオレ・ル・デュクという修復建築家により修復され、尖塔も彼の設計で復元された。」今日の読売、加藤耕一教授の記事より
 
「石造建築でも通常、屋根は木造だ。…そのため屋根火災は、何度も発生している。シャルトル大聖堂やランス大聖堂がその例で、再建の際、それぞれ鉄骨とコンクリートの屋根構造になった。」今日の読売、加藤耕一教授の記事より
 
鹿島茂教授の今日の読売記事は、ゴシック建築がイスラムの石組法とノルマンディー半島から南漸したヴァイキングの木組法が12世紀にフランスで出会って生まれたものと紹介した上で、ケルト農民の「脳内イメージの森を聖堂内に作り上げる必要があると(キリスト教宣教者たちは)判断した」と述べている。
 
今日の読売で鹿島茂教授は、今回のノートルダム大聖堂の火災で日本人が喪失感を感じた理由を、高村光太郎の「雨にうたるるカテドラル」を引きながら探っている。光太郎がその詩で見出したのは「日本人の無意識の中にもあった失われた森」だと…ん〜ちょっとな。
 
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浅田次郎『流人道中記』の「僕」は仇討ちの助太刀でどうなるのだろう…明日の新聞が待ち遠しい。
 
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高校入学から大学卒業まで、子ども一人あたりの費用、国公立大777万円、私大文系968万円、私大理系1064万円。日本政策金融公庫の2018年度実態調査による。
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