美術の学芸ノート

中村彝などを中心に近代日本美術、印象派などの西洋美術の他、独言やメモなど。

5月19日の呟き(芋銭の「開七」の意味と「馳戀」)

2019-05-24 19:53:00 | 日々の呟き
『開七画冊』の意味:
「開七は白楽天六十一の寿に其詩中の句にて則六十を超えたるを七帙を開くと申し…」
七十を超えれば「八帙を開く」となる…
昭和3年7月21日の小川芋銭の斎藤宛書簡より
 
小川芋銭の手紙に「馳戀」という言葉を見つけた。
これは最澄の「久隔帖」の冒頭から来ているのだろう。すなわち「久隔清音馳恋無極」。
相手がそれを知っているなら、なお意義深く響く言葉となる。
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5月18日の呟き

2019-05-24 19:50:00 | 日々の呟き
今日の読売、人生案内、80代男性に対する最相葉月さんの答え、読ませた。
 
 最近は、孤独やシングルをポジティブに評価する本が増えてきた。そして、多数の読者を獲得しているようだ。著名人が書く時宜を得た本が、一定数の読者を獲得するのは間違いない。
 
孤独やシングルをポジティブに考えるのはいいことだが、それでもやはり、自らの思いを支えてくれたり、共感する言葉は、みな欲しいのだ。
 
戦争による領土奪還、これが日本の最難関大学を出て、経産省に入った経歴を持つ今の若手議員が発する言葉なのか。時代も、若者の思想も、変わったな。
 
「これまでの芸術は、大体50歳までの人を相手に作られている。…80歳から100歳の人たちによる今までにない文化を確立してみたいんです」五木寛之氏の言葉、5月12日の読売より
 
人間の寿命が短かかったのだから、確かにこれまでの芸術は、「大体50歳までの人を相手に」というのは、そうなのかもしれない。「古典」といえど当代の寿命ある人々を相手に作られていたものではある…それでも読みきれぬ、手が出ない、歯が立たない。
 
 
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