文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

千葉県印西市本埜地区をねぐらとするハクチョウ類 2012-12-1

2015-04-09 05:03:23 | 日本で越冬するガン・ハクチョウ類の生態

千葉県印西市本埜地区をねぐらとして越冬するハクチョウ類は昨年度の1月中旬でいうと圧倒的にコハクチョウ(平均500羽、最大900羽ほど)が多く次いでオオハクチョウ(最大で30羽)、アメリカコハクチョウが数羽。朝逐次飛び立っていって行きつけの餌場に移動。夕方3時過ぎに舞い戻る。餌付けはバケツ3杯ほどを撒く。
 その時には、遠く離れた箇所から線上に並んで右に左に方向を替えながら数百羽が一定方向に移動しながら、さらに右に左に。まさに白鳥のダンス。素晴らしい。観光客は大喜びをする。
 白鳥の湖のラインダンスとはまさにこれのことかと実感します。
 まかれた餌はほとんどオナガガモなどに食べられてしまっていて、実質的な意味はほとんどないと思われる。デザート程度だ。
 あくまでも餌場ではなくねぐらとされます。主役はハクチョウ類であり、気が変わると行動は早い。とても人間側が気を使わななければならない状況にある。
 数年前のことだが、それも夜の6時ころ真っ暗闇の中でどこかのTV会社が明かりを煌々とつけてこの白鳥のラインダンスの再現を撮影したことがあったらしい。さすがに翌日に、まだ北帰にはとても早い時期にかかわらず、ねぐら入りしていた800羽以上が全羽一斉に立ち去ったということもあったらしいと聴いている。

荒尾 稔さんの写真
荒尾 稔さんの写真
荒尾 稔さんの写真

千葉県内でのこの冬のハクチョウ類の渡来数概要 2012-12-2

2015-04-09 05:00:30 | 日本で越冬するガン・ハクチョウ類の生態

 12月1日現在、千葉県内でのハクチョウ類の現況を越冬地のそれぞれの箇所に電話等で確認を求めた。
 正確なデータを求めるより概数でいいから、安心安全、そして餌資源確保が問題ないか。そこで特に幼鳥比率をチエックしている。
■本埜第二小学校でのハクチョウ類調査で120羽前後。
■銚子に近い庄和町の夏目の堰で50羽前後。ほぼ例年並み。
 コハクチョウ主体に最大700羽が越冬している。完全な野生種でねぐらの夏目の堰から早朝に全羽飛び立ち、広大な九十九里海岸のどこを餌場にしているか不明に近い。2014年1月4日に調査に行った時は、半日車で走り回ったが1羽にも遭遇できず完敗。友人が翌日早朝に改めて夏目の堰に再度言って、600羽ほどを確認し、車で採餌地までついて行って、餌場を確認できたというほどです。
 午後から少しづつ、そして夜遅く一気に舞い戻ります。
■利根川沿いの香取市堀の内で15羽(幼鳥6)。
 ここは冬期湛水・不耕起移植栽培農法が始まったとされる藤崎さんの田んぼで、今年はほぼ20年ぶりに秋に耕起を行っている。ハクチョウ類が田圃を掘り下げてしまうので整地されたとのこと。渡来が始まって5年目、当初は本埜基M\の地区から昼間だけ飛来していたが、最近は1月末、2月に張って最大150羽のコハクチョウがねぐらに選んだ箇所。しかしことしは餌場にならないこともあってか当初から、昼間は周辺で採餌し、夕方舞い戻ってねぐらとして利用が今年方から始まった
。渡来するコハクチョウが2代目の息子・娘の世代となって、本埜地区と同様にねぐら利用が始まって、ようやっと本物になった証しだと、藤崎さんに伝えられたら喜んでくれそう。
■外房いすみ市にもコハクチョウが21羽。内幼鳥が11羽。ここはコハクチョウの幼鳥比率が50%~70%と異常なほど高率であり、将来主要な越冬地のひとつになると考えている。同時に今年はオオハクチョウの幼鳥だけが4羽飛来しているとのこと。近在で鳥インフルに感染した鴨の糞が発見されていて、地元ではコハクチョウが感染しないかと気が気ではないらしい。 

 

オオハクチョウの今後が大いに心配だ。

2015-04-09 04:55:15 | 日本で越冬するガン・ハクチョウ類の生態

オオハクチョウは、鳥インフルの問題で全国的に餌付けが実質的に打ち切られ結果もあって、現在渡来数が明らかに減少傾向となり(荒尾の判断)、とても不安定な状況に落ち込んできていると理解しています。
 その中で新たな越冬地の形成に成功しつつある個所として千葉県だけでなく、全国的にも貴重な事例となりつつあるのがここです。
 戸神川防災調節池とは、もともとUR(都市機構)が40年以上前にニュータウンを大規模に開発した、その最も古くかつ中心地であります。周辺は高層マンションが林立しています。そのような個所ですが、2つの里山の間を堤防で仕切って間にある谷津田を調整池にした箇所です。当然里山側に(堤防の対極側)は浅瀬が広がっています。今回そこにこの年月の経過でマコモの大群落が自生を始めた次第です。オオハクチョウはそれが主食の白鳥ですので、エサ資源につられて野生のまま定着がはじまったと理解しています。
 印西市には本埜地区にコハクチョウが主体でハクチョウ類のネグラが形成されていますコハクチョウの主体的なエサは水田の落穂ですので、エサ資源が異なります。その点では印西市は2ヶ所にハクチョウ類のねぐらが生じていると考えられれます


妻の実家から届いた30kgの玄米

2015-04-09 04:45:58 | 東京の街角からモニタリングでわかること

 妻の親戚から30k詰の玄米が届いた。食べられたら食べてねというコメント。
たしかにこの玄米は、青い米、真っ白な米などなどフルカラー。これでは等外米だと感じた。でも巨大な紙袋でもあり、また新米ということ、そして玄米は健康に良いと聞かされてきたこともあり。
 早速インターネットで検索し、秋葉原の電気店で推奨された家庭用精米機を購入した。12,000円台と思ったより安く、使ってみたが恐ろしいほどの騒音を3分間我慢した結果、全く問題のない白米。そして格別においしい。斑点数による等級格差など感じない。ある面流通業者を利するだけの価値しかないかもし\れない。
 過去には、斑点数による等級分けは大きな意味があったと思う。しかし現在はネオニコチノイド系農薬の普遍的な使用化など百害あって一利なしと思う。

荒尾 稔さんの写真
荒尾 稔さんの写真
荒尾 稔さんの写真

埼玉県川口市見沼田んぼ柴川第一調整池 ⑵

2015-04-09 04:39:27 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成

 柴川第一調整池(2)
 一回りする途中では10人ほどのカメラマンの方々と会いました。やはり猛禽類を写真どりする目的の方々が多いようです。チュウヒ⑴、ハヤブサ⑴、ミサゴ⑴大きなボラを捕獲。を確認。相当数のカワウが生息し、繁殖もしているようです。地元の人はここにはボラが多いというごとく、カワウが盛んに群れをなして追い込み漁?を行っていましたよ。ダイサギが多く、アオサギも少し。コサギはわずかに。カンムリカイツブリ、ミミカイツブリは少々。気になったのはカモ類の少なさ。マガモ、カルガモ、キンクロが少々。そしてオオバンの多さ。
 個人的な感想としては、3方面に高くそびえる高圧線、そしてそこから池面を見下ろす猛禽類の存在も、カモ類にはとてもとても重圧になっているだろうなと感じたこと。まだ整備が終わったばかりもあるとは思うが、水草、特にマコモ等の繁殖が感じられない状況で、カモ類には餌資源が不足なのだろうとも感じた。

荒尾 稔さんの写真
荒尾 稔さんの写真

埼玉県川口市見沼田んぼ柴川第一調整池(3)

2015-04-09 04:37:28 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成

柴川第一調整池(3)
 今回この箇所の調査にはいくつかの複合した目的があるが、しっかりとした市民活動団体による、自立した活動として、荒尾の個人的な意見としてはこの箇所及び埼玉県の大宮以北まで継続する見沼田んぼの全域を対象とした利根川・荒川下流域での水鳥の大規模越冬地形成プラン構築及び実施への願望がある。
 ご存知のごとく、蕪栗沼周辺は、伊豆沼から化女沼まで連綿とした、かっての氾濫原を水田耕作地帯にするための干拓によって、辛うじて残った3湖沼を、市民活動の大きな流れが、現在のごとく3湖のラムサール条約登録湖沼として、絶滅危惧種のガン類で或るマガンやヒシクイ、カリガネ(100羽に達する群れが観察されている)を復活させ、一度絶滅してしまったシジュウガラガン(0から何と1,000羽)ハクガン(0から120羽)まで復活させる大きな力となっている。
 しかし現在、マガンがかっての5,000羽程度から何と20万羽にまで回復し、亜種ヒシクイや亜種オオヒシクイ、そしてシジュウガラカンなど、有る面では過密な状況となりつつあり、また、鳥インフル等の集団蔓延などの危険性も指摘されだしている。
 本来江戸時代から昭和30年代までは、利根川や荒川の下流域こそが日本で一番の
ガンカモの越冬地であったことは知られている。
 具体的なイメージとしては
 いままでも利根川下流域の印旛沼周辺域を中心にしてコツコツと環境形成を友人たちと連携して進めてきているが、すでにそれなりに印西市・佐倉市・栄町の一帯に本埜地区のコハクチョウ群の形成。しっかりとしたねぐらと餌場の確保、
 そして印旛沼流域での亜種ヒシクイの個体群形成も含め、千葉ニュータウン中核地の戸神川防災調節池でのオオハクチョウ個体群の形成など、拠点形成が形を成しつつあり、あらたにコリドーとして、埼玉県の芝崎第一調整池・見沼田んぼの存在と地形学的な位置付けに注目していること。
 何といっても柴川第一調整池+見沼田んぼ周辺域が、第2の越冬地形成として如何なものかを考え始めているところです。
 先日、見沼自然公園周辺を調査し、今回芝崎第一調整池を調査に行った次第。
感覚的には、宮城県の蕪栗沼及びその周辺域水田の構造評価で、純農村地帯にある蕪栗沼と、まさに都心部に隣接した見沼田んぼという違いはあっても、十分に生態系復活のための諸環境としては、いける!という確信を持つことができた。

 意図を明確に言えば、あくまでも市民活動をベースにして、こつこつと第2の大規模越冬地形成運動として、蕪栗沼での事例をモデルとしながら、
埼玉県芝崎第一調整池・見沼田んぼ周辺+印旛沼周辺を、伊豆沼+蕪栗沼+化女沼湖沼群と対比しながら取り組んでいくことにあります。
 多様なハクチョウ類+ガン類+カモ類の越冬地形成を、地域を改めて創生していくシンボルとして。もちろん対極としての猛禽るの存在をも含めてです。
 今回その活動を、組織形成をしっかりと開始する準備を始めていくこととします。