文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

脈々と流れる行動原理 1/10の世界 トヨタの看板方式 シリーズ(3)

2005-07-11 01:09:27 | トヨタカンバン方式と自動車産業の革新へ
 日本の森林が相手にされなくなった背景がもう一つあります。それは大工さんの衰退とも、木工所等が消えて亡くなってきた事とも通じます。
 納期管理と均質な品質管理技術です。いまでも基本的に日本の大工さん方式は、請負です。
注文を施主から頂いて、一緒に山を歩いて、これはという木を選定して、山主から買い取って、伐採し、乾燥(半年~1年)させてから、工事に入ります。請負です。
 ところが今の工業社会では殆ど見込み生産ですから、工程管理が大切です。家1軒でも使う素材はまちまちです。そこで事前に乾燥させた外在をストックして商社にはFAXで注文書(1)枚で、全てがきちんと揃います。大手であればあるほど、そこがしっかりとしています。
 木材を1本宛、仕込むのと、均一化させて一括受け入れる仕組みの違いです。
日本の森林所有者は、特に戦後の一大木材ブームで潤い、それが永遠に続くと思いこんでしまったけらいがありました。近代的な経営感覚をもった、起業家が育っていなかったとも言えます。
 でも、最近は価格が1/10になるまで、ほったらかしにしてしまった行政の姿勢に対しての批判も多く、新たな取り組みが多種多様に起案されていますが、50年~100年に1回しか商売の機会が無いという仕組みのままでは、どうにもなりません。
さい

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