2013年12月14日
荒尾稔
いまNHK衛星放送で、2008年に誕生した「京都迎賓館」のお披露目番組を見終わった。
9時からちょうど90分間、妻と2人で、まさにじっくりと番組を、目をこらして味わえた。久し
ぶりに内容に没頭できる至福の時間でありました。
今まで日本には、東京・赤坂にある迎賓館が唯一の存在だったそうですが、京都府京都市の強
力な働きかけと、京都の観光にかかわる組織が一体になって、京都御所の一隣りに広大な敷地と、
それなりの費用をかけて出来上がったとのことです。
京都に営々と蓄積されてきている総合的な文化の蓄積、それを1,000年以上にわたって維持で
きてきた仕組みがあった。
それが京都御所の構築にいかんなく発揮されていて、もともとが地元京都の関係者の方々の
熱心な誘致活用が実って、この京都迎賓は設計の段階から、綿密に関わり合っていたそうです。
天井の全長20m以上の杉の1枚板を同じ1本の木から見出すために、樹齢が400年を超す杉の
大木を探して、吉野の山林で1,000本ほどある対象の木から絞り込んで1本を決めるまでの話し。
などなど
京都迎賓館には、建築や内装などでのつくり込みの過程、そして実際の運営には京都というな
かで、市民レベルで構築されている姿。あらゆる関係先が持ち回りの形式で、「おもてなし」を
する運営方法という事でとても素晴らしい仕組みだと感心しました。
この10月に来訪されたルワンダの国民会議議長の一行を「おもてなし」する流れを逐次解説を
いただきしっかりと見させていただきました。
改めて京都のこととしての精錬された仕組みと同時に、高度の文化遺産の存在を見せっけられ
た感じです。
一例が、ルワンダの国旗が「ホオジロカンムリヅル」と知って、京都の作家で「枯野に番のタン
チョウヅル」の絵画を某美術館から借りてきて玄関にさりげなく飾る。京都郊タトの野生種の小さ
な秋の花を1日限りでしぼんでしまう、それを専門に育てている花やさんがあって、一輪挿しに
80ヶ所飾り付ける。接待側は京都市内の高級料亭の和食料理やホテルマンや仲居なども含め、生
花も市内20流派の持ち回りで行うしくみとか。建築、内装か始まって、豊臣秀吉の聚楽第ができ
たときのプロセスはよくわからないが、たぶん同じ仕組みなのだと思う。
京都の文化の奥深さは、それを総合的に支えられる人材をしっかりと支えていける京都の中で
循環される優れた仕組みを、この1,000年間でも持っていることの強みだとっくつく思う。
いま、日本文化そのものの存在価値を再評価を重ねて、観光立国を目指すという政策プロセス
があって、富士山やユネスコによる和食の世界遺産化と、さらに2020年のオリンピック招致とが
重なってきています。
その流れもあって、今回、日本野「おもてなし」とはいかがなものかという国民的な関心を拾
い上げて企画されたものだろうと思います。
このNHKの「京都迎賓館」が出来上がって稼働しているという話とが、連動していると思いま
す。
限界にまで落ち込んでいる地域文化を再構築して、地域ででお金を回して、地域の文化を支え
られるワンセットの技能者集団を、活動を支えられる仕組みを改めて深く考えていく必要があり
ます。
そういう過程で考えると、この京都市での「京都迎賓館物語」は、全てにわたって考えさせら
れる、まさに教えられることが多々あります。
その中で、先日から和食の再評価という観点も重なって、日本の和食の見直しという事で、北
大路魯山人の作品集を「青空文庫」で見出し読んでみました。なかなか和食に関しての素材から、
職人の育成、和食と人の心の問題など奥深い、かっ含蓄に富んだ内容です。
そこでこれらを広く紹介することも大事と考え、青空文庫の著作者別ランキングでも常に6話
程が上位にあります。そこで上位6話だけで1冊。食に関するほぼ全部が100話にまとまってい
ましたので、それらをまとめて1冊。kindleに掲載をしておきました。ご関心があれば、ご覧
ください。
荒尾稔
いまNHK衛星放送で、2008年に誕生した「京都迎賓館」のお披露目番組を見終わった。
9時からちょうど90分間、妻と2人で、まさにじっくりと番組を、目をこらして味わえた。久し
ぶりに内容に没頭できる至福の時間でありました。
今まで日本には、東京・赤坂にある迎賓館が唯一の存在だったそうですが、京都府京都市の強
力な働きかけと、京都の観光にかかわる組織が一体になって、京都御所の一隣りに広大な敷地と、
それなりの費用をかけて出来上がったとのことです。
京都に営々と蓄積されてきている総合的な文化の蓄積、それを1,000年以上にわたって維持で
きてきた仕組みがあった。
それが京都御所の構築にいかんなく発揮されていて、もともとが地元京都の関係者の方々の
熱心な誘致活用が実って、この京都迎賓は設計の段階から、綿密に関わり合っていたそうです。
天井の全長20m以上の杉の1枚板を同じ1本の木から見出すために、樹齢が400年を超す杉の
大木を探して、吉野の山林で1,000本ほどある対象の木から絞り込んで1本を決めるまでの話し。
などなど
京都迎賓館には、建築や内装などでのつくり込みの過程、そして実際の運営には京都というな
かで、市民レベルで構築されている姿。あらゆる関係先が持ち回りの形式で、「おもてなし」を
する運営方法という事でとても素晴らしい仕組みだと感心しました。
この10月に来訪されたルワンダの国民会議議長の一行を「おもてなし」する流れを逐次解説を
いただきしっかりと見させていただきました。
改めて京都のこととしての精錬された仕組みと同時に、高度の文化遺産の存在を見せっけられ
た感じです。
一例が、ルワンダの国旗が「ホオジロカンムリヅル」と知って、京都の作家で「枯野に番のタン
チョウヅル」の絵画を某美術館から借りてきて玄関にさりげなく飾る。京都郊タトの野生種の小さ
な秋の花を1日限りでしぼんでしまう、それを専門に育てている花やさんがあって、一輪挿しに
80ヶ所飾り付ける。接待側は京都市内の高級料亭の和食料理やホテルマンや仲居なども含め、生
花も市内20流派の持ち回りで行うしくみとか。建築、内装か始まって、豊臣秀吉の聚楽第ができ
たときのプロセスはよくわからないが、たぶん同じ仕組みなのだと思う。
京都の文化の奥深さは、それを総合的に支えられる人材をしっかりと支えていける京都の中で
循環される優れた仕組みを、この1,000年間でも持っていることの強みだとっくつく思う。
いま、日本文化そのものの存在価値を再評価を重ねて、観光立国を目指すという政策プロセス
があって、富士山やユネスコによる和食の世界遺産化と、さらに2020年のオリンピック招致とが
重なってきています。
その流れもあって、今回、日本野「おもてなし」とはいかがなものかという国民的な関心を拾
い上げて企画されたものだろうと思います。
このNHKの「京都迎賓館」が出来上がって稼働しているという話とが、連動していると思いま
す。
限界にまで落ち込んでいる地域文化を再構築して、地域ででお金を回して、地域の文化を支え
られるワンセットの技能者集団を、活動を支えられる仕組みを改めて深く考えていく必要があり
ます。
そういう過程で考えると、この京都市での「京都迎賓館物語」は、全てにわたって考えさせら
れる、まさに教えられることが多々あります。
その中で、先日から和食の再評価という観点も重なって、日本の和食の見直しという事で、北
大路魯山人の作品集を「青空文庫」で見出し読んでみました。なかなか和食に関しての素材から、
職人の育成、和食と人の心の問題など奥深い、かっ含蓄に富んだ内容です。
そこでこれらを広く紹介することも大事と考え、青空文庫の著作者別ランキングでも常に6話
程が上位にあります。そこで上位6話だけで1冊。食に関するほぼ全部が100話にまとまってい
ましたので、それらをまとめて1冊。kindleに掲載をしておきました。ご関心があれば、ご覧
ください。
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