お米の価格が大きく下がっている。
東京・文京区本駒込にある大手業務用食材スーパ、はなまさ動坂店。
11月上旬にはあきたこまちが10kgで2,590円であったものが、12月6日には2,390円に。ブレンド米以外はすべて同じレベルで下がっている。
いろいろな事情が重なっているとは思うが、昨年度と比較して20%以上の値下がりに実感。で、どんどん買われているかというと、その実感もない。
千葉県印西市の中心部にある戸神川防災調節池のオオハクチョウの飛来報告です。報告及び写真撮影者はいずれも 佐々木駿介様です。
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今冬の飛来は、2014年11月19日6羽(成鳥2+幼鳥4羽)です。
先月末から暫く姿を見なかったのですが、昨日9羽確認しました。
始めに飛来してきた6羽(成鳥2+幼鳥4羽)のファミリーと後から飛来
した成鳥3羽です。
9羽のオオハクチョウを収めた写真を添付します。 佐々木駿介
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荒尾稔のコメント
ここはUR(都市機構)が40年以上前から整備を続けてきた千葉ニュータウンのど真ん中にある巨大な調整池です。数年前から正真正銘野生のオオハクチョウの1ファミリー以上が定着越冬をはじめ、今年も飛来しました。写真のごとく壮大な風景の箇所で、マンションが林立する都会地です。撮影は調整池をまたぐ橋の上からと思います
オオハクチョウは、鳥インフルの問題で全国的に餌付けが実質的に打ち切られ結果もあって、現在渡来数が明らかに減少傾向となり(荒尾の判断)、とても不安定な状況に落ち込んできていると理解しています。
その中で新たな越冬地の形成に成功しつつある個所として千葉県だけでなく、全国的にも貴重な事例となりつつあるのがここです。
戸神川防災調節池とは、もともとUR(都市機構)が40年以上前にニュータウンを大規模に開発した、その最も古くかつ中心地であります。周辺は高層マンションが林立しています。そのような個所ですが、2つの里山の間を堤防で仕切って間にある谷津田を調整池にした箇所です。当然里山側に(堤防の対極側)は浅瀬が広がっています。今回そこにこの年月の経過でマコモの大群落が自生を始めた次第です。オオハクチョウはそれが主食の白鳥ですので、エサ資源につられて野生のまま定着がはじまったと理解しています。
印西市には本埜地区にコハクチョウが主体でハクチョウ類のネグラが形成されていますコハクチョウの主体的なエサは水田の落穂ですので、エサ資源が異なります。その点では印西市は2ヶ所にハクチョウ類のねぐらが生じていると考えられれます
柴川第一調整池(3)
今回この箇所の調査にはいくつかの複合した目的があるが、しっかりとした市民活動団体による、自立した活動として、荒尾の個人的な意見としてはこの箇所及び埼玉県の大宮以北まで継続する見沼田んぼの全域を対象とした利根川・荒川下流域での水鳥の大規模越冬地形成プラン構築及び実施への願望がある。
ご存知のごとく、蕪栗沼周辺は、伊豆沼から化女沼まで連綿とした、かっての氾濫原を水田耕作地帯にするための干拓によって、辛うじて残った3湖沼を、市民活動の大きな流れが、現在のごとく3湖のラムサール条約登録湖沼として、絶滅危惧種のガン類で或るマガンやヒシクイ、カリガネ(100羽に達する群れが観察されている)を復活させ、一度絶滅してしまったシジュウガラガン(0から何と1,000羽)ハクガン(0から120羽)まで復活させる大きな力となっている。
しかし現在、マガンがかっての5,000羽程度から何と20万羽にまで回復し、亜種ヒシクイや亜種オオヒシクイ、そしてシジュウガラカンなど、有る面では過密な状況となりつつあり、また、鳥インフル等の集団蔓延などの危険性も指摘されだしている。
本来江戸時代から昭和30年代までは、利根川や荒川の下流域こそが日本で一番の
ガンカモの越冬地であったことは知られている。
具体的なイメージとしては
いままでも利根川下流域の印旛沼周辺域を中心にしてコツコツと環境形成を友人たちと連携して進めてきているが、すでにそれなりに印西市・佐倉市・栄町の一帯に本埜地区のコハクチョウ群の形成。しっかりとしたねぐらと餌場の確保、
そして印旛沼流域での亜種ヒシクイの個体群形成も含め、千葉ニュータウン中核地の戸神川防災調節池でのオオハクチョウ個体群の形成など、拠点形成が形を成しつつあり、あらたにコリドーとして、埼玉県の芝崎第一調整池・見沼田んぼの存在と地形学的な位置付けに注目していること。
何といっても柴川第一調整池+見沼田んぼ周辺域が、第2の越冬地形成として如何なものかを考え始めているところです。
先日、見沼自然公園周辺を調査し、今回芝崎第一調整池を調査に行った次第。
感覚的には、宮城県の蕪栗沼及びその周辺域水田の構造評価で、純農村地帯にある蕪栗沼と、まさに都心部に隣接した見沼田んぼという違いはあっても、十分に生態系復活のための諸環境としては、いける!という確信を持つことができた。
意図を明確に言えば、あくまでも市民活動をベースにして、こつこつと第2の大規模越冬地形成運動として、蕪栗沼での事例をモデルとしながら、
埼玉県芝崎第一調整池・見沼田んぼ周辺+印旛沼周辺を、伊豆沼+蕪栗沼+化女沼湖沼群と対比しながら取り組んでいくことにあります。
多様なハクチョウ類+ガン類+カモ類の越冬地形成を、地域を改めて創生していくシンボルとして。もちろん対極としての猛禽るの存在をも含めてです。
今回その活動を、組織形成をしっかりと開始する準備を始めていくこととします。
ことしの冬の北陸・新潟平野では、夏のゲリラ豪雨に相似して、ゲリラ豪雪とも呼ぶべき、週刊単位の定期的な近い大雪に襲われているようです。今まで12月末から1月に生じていた豪雪が、12月初めから生じて、新潟平野の福島潟や瓢湖、そして阿賀野川下流域などで越冬していたコハクチョウの個体群が、すべてに近く海岸にある佐潟に1ヶ月以上早く集結しているそうです。その数20,000羽。最近10年ほど激増したハクチョウ類は餌付けが成されなくなったために、人が保証していた安心・安全から外れ、餌資源も自分で探すように変わってきています。
佐潟はこの地区で越冬する最後の安全網の一つです。昨日、今日の雪の量によっては、また来週の雪の量によっては、ほぼ10年ぶりの危機的な状況に陥りかねないと思っています。
千葉県下へのハクチョウ類の渡来情報 2014年12月22日正午段階の速報
(聞き取り情報)
千葉県庄和町夏目の堰 700羽を超しています(夏目の堰管理事務所)
千葉県いすみ市 100羽を超しました。(布留川さん聞き取り)
印西市本埜地区 900羽を超したようです。
上記3ヶ所でも年内にこの数字に達したのは初めてだと思います。
特に夏目の堰は、毎年1月に入ると急増する傾向にあり、本年度は1,000羽突破は時間の問題。印西市本埜地区も2005年度は最大1400羽を記録しています。その記録を突破する可能性があると思っています。
現在、この主要3ヶ所のハクチョウ類(主にコハクチョウ)は、昼間原則として1羽もいません。それぞれが餌場を求めて早朝から飛びたってしまい、午後遅く一斉に戻ってくる、つまりねぐらとなっています。餌付けには一切依存していません。その面で野生種です。特にいすみ市の個体のごとく広間の餌場では500m以内に近寄れません。警戒して飛び去ります。
現在、日本では70,000羽以上のハクチョウ類が毎年シベリア等から越冬のために飛来しています。昨今の夏のゲリラ豪雨に対して、今年の北陸・北海道での雪の降り方は波状的に又、ゲリラ豪雪のごとく急激に発生して雪を降らせる状況を見ていると、これ以上のハクチョウ類の個体数を維持していくことの困難さを感じます。
阿賀野川流域には毎年20,000羽以上が12月末ころまで滞留し、逐次南下をします。それが今年は12月初めに大豪雪で餌場を失って、主にこの幼鳥を伴う家族が関東地方に移動してくるものと考えています。
鳥インフルは菌をもって死亡したカモや鶴の事例がいくつか報告をされていますが、今年はそのような場所でも鳥類は健康な個体は何ともないようです。
問題は、幼鳥です。体力がないまま豪雪で餌が取れないと体力\が低下します。又この状態で鳥インフルに遭遇すると、それにやられる可能性があります。
新潟などから緊急避難的にやみくもに飛んできたハクチョウ類のフ幼鳥などが衰弱しきってそうならないような、体力を落とさないようにさせる方法を模索しています。
一つは餌付けではなく、この対策としての救餌だと思っています