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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

中島淳彦「梶山太郎氏の憂鬱と微笑」

2017-06-18 11:29:00 | 日記
「劇団道学先生」の20周年記念公演「梶山太郎氏の憂鬱と微笑」です。会場の赤坂レッドシアター 土曜日の昼公演ということもあり、満員で補助席も出る盛況。ところが、なぜか私の隣の席だけ2つ空いている。ま、おそらく2人連れのお客さんが、用事が出来て来れなくなってしまったんでしょうが、満員の中、ポツンと隣の席が空くというのは、なんとなく、こちらも落ち着かない気分です。
さて、本題。主人公の梶山太郎氏 作家です。かつて「夜行列車」という私小説が売れたものの、その後はヒット作に恵まれず、とうとう20年続いた連載も打ち切られ、文章教室の講師で稼いでいる状況。が、その教室も受講生3人で、こちらも、主催者側から方向転換を迫られています。齢50歳を超えたくらいの梶山先生 人生の岐路に立っているところですが、長年の付き合いの編集者 かつての弟子 「夜行列車」のモデルの親戚 受講生の人妻 そして先生の妻とその兄••• 周囲も問題山積で、というお話。
主人公始め、周囲の人間が、きちんとキャラ付けされているので、とても面白い作品に仕上がっていました。私もアラ還ですから、共感できる部分も多い。ラスト 下手すれば、ベタな人情話になってしまうところを、ちょっと笑いをまぶしているところは、さすが中島淳彦。
さて、私も田山花袋の「蒲団」読んでみよう。