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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

渥美清「おかしな奴」

2024-07-07 10:15:06 | 日記
渥美清さん主演の
「おかしな奴」です。
1963年の作品。
戦中 戦後に売れまくった
三遊亭歌笑さんの一代記です。
生まれつき目が悪く、軍人を目指すも失敗。

落語家になるべく、上京しますが、
入門も叶わない。
ようやく、金楽という師匠に拾ってもらい
前座修行。
が、同期のライバル 要領の良いとん平(春風亭柳朝)
に、出世レースで先を越されてしまう。
そんな歌笑を暖かく見守る兄弟子(佐藤慶)

なかなか芽が出ない歌笑だったが
初恋の人だったおひさ(三田佳子)から貰った
啄木の詩集をヒントに
「歌笑純情詩集」というものを作り
爆発的な人気を得る。

が、時代の波は厳しい。
優しかった兄弟子は、自殺。
軍人と結婚した初恋の人は、戦争未亡人となり
次に、歌笑の前に現れたときは、パンパンになっていた。

売れに売れた歌笑にも、悲劇が待っていた。
急いで歩く銀座の街角。
ジープに跳ねられて、事故死。
人気絶頂の最中だった。

まず、渥美さんの上手さに驚きます。
「純情詩集」を語る様は、まさに名人芸。
「新作」ということで、周りから受ける冷たい視線。
そうしたものをバネに、売れていく芸人魂。
そんなものを感じさせてくれました。