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芸人の哀しさは変わらない「ショコラ」

2017-02-25 10:52:44 | 日記
シネスイッチ銀座で上映中の「ショコラ」です。まず、一言ぼやいておきます。開映前、トイレ入ったら、個室、身動き取りにくい狭さ。私、体格、普通ですから、あれ、ちょっと大きい人なら、かなり不便だと思いますよ。便が出せずに不便では、洒落にもならない。
では本題。「ショコラ」まだ人種差別が横行していた時代、フランスで初めて黒人芸人として人気を博したショコラの人生を辿ったもの。演じるのは「最強のふたり」のオマール・シーです。ショコラという芸名も肌の色がチョコレートと同じというところからつけられたもの。ショコラ 当代きっての人気道化師となるのですが、ギャラは相方の白人道化師フティットの半分。役柄も愚鈍で、最後はフティットに蹴られて終わるというもの。段々と、ショコラの中に不満がたまっていきます。こうなると、行き着く先は、酒 ギャンブル 女となるのは、洋の東西を問いません。一方フティットは、非常にストイックな芸人ですので、2人のコンビ仲も険悪なものになっていきます。
ついに、ショコラ 役者に転身することを決意。ツテを頼ります。演目は、なんと「オセロー」黒人には、ピッタリの作品です。苦しみぬいて、迎えた初日。その評判は・・・ここがノンフィクションの厳しいところでしょう。
なんとも哀しい結末を迎える作品です。かつて一世を風靡した芸人が、人気衰えて、最後の時を迎えるのは哀しいもの。それは、今の時代も変わりません。そこに、人種差別の壁が加わるのですからね。
今年は、忘れられた稀代の芸人が亡くなって100年目に当たるそうです。


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