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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

山川方夫 「親しい友人たち」

2022-02-02 10:04:22 | 日記
山川方夫さんの「親しい友人たち」です。
34歳で交通事故死してしまった山川さんの短編集。
若くしてお亡くなりになったのに
自作5編が芥川賞の候補になったという方。
私、この方の本初読みです。

短編集は3部に分けられていて
1部の「親しい友人たち」は、ヒッチコック•マガジンに連載されていたもの。
2部の「トコという男」は、エラリイ•クイーン•マガジンに連載されていたSFもの。
3部は、色々な雑誌に掲載されていたもの
となっています。

では、私の気に入った作品を幾つか。
「待っている女」
妻と喧嘩した男。
妻は、どこかに出て行ってしまったので、時間を持て余している。
部屋から外を見ると、四つ辻にずっと立っている女がいる。
何時間も立っているので、気になって話しかけると、すげない返事。
やがて、妻が戻ってきて•••

「十三年」
昼過ぎの喫茶店。
友人を待っている男は、子供と一緒に入ってきた女性を見てハッと驚く。
その女性は、彼が学生時代バイトしていた貸本屋の女の子主人。
13年前、男は、彼女と一度だけ関係を持ったことがあった。
ぎこちなく挨拶して、子供の歳を訊くと•••

捻りが効いていて、面白い作品が多かったです。




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