シーカヤックビルダーにしてカヤックインストラクター、ライター、講師などなど、ありきたりの肩書きでは収まらぬ知人の洲澤さんが、こっそり教えてくれました。「顔横の赤い模様、前足の筋模様、下の甲羅の内側のダイダイ色…、あのカメは巨大化したミドリガメですよ」と。
えええっ! 私が小学生のとき、可愛がっていたミドリガメは手のひらサイズの小さな生き物だったのに、と思って調べてみたら、やっぱりどうも成長したミドリガメのようで…。ミドリガメがこんなに大きくなるとは…。
「ミドリガメはミシシッピアカミミガメの幼体で、北アメリカ南部の河川や池沼が原産地ですが、ペット用として日本にも大量に持ち込まれ、各地で野生化しています。在来のクサガメやニホンイシガメを駆逐しているといわれ、問題になっています。『赤耳』の名の通り、耳の周囲が鮮やかな赤色をしているのが特徴。成長すると甲羅の大きさは30㎝近くなります」だって。
そのうえ「不用意に飼うべきではない、そして一度飼ったら絶対に池や川へ放してはいけない動物の筆頭といえます」とも書いてある! 不用意に飼ってはいけないって? 私、安易に飼ってました。大きくなる前に死んでしまったけど…。
ミドリガメといえば、「ペットのカメが持っていたとみられるサルモネラ菌に、千葉県内の6歳と1歳の女児が今年相次いで感染し、髄膜炎や敗血症を起こして入院していたことがわかった」などというニュース報道があったことも思い出されたのでした。
ワンコたちに呑気に挨拶させている場合じゃなかったみたい。
ちなみに、洲澤さん曰く「冬眠前のクサガメは美味いです」。そうなんだぁ…。洲澤さん、どうやって食べたのだろう。やっぱり鍋かなぁ…。