「自家製」といっても、私が漬けているわけじゃないんです。この梅干しはトチの娘をもらってくれ、ときどきこのブログに登場する岡田清美さんが作っている梅干しの写真。これ、減塩1日目の様子。
彼女はお味噌も、ジャムも、紅ショウガも、何でも手作りする人です。彼女は建築系CADのオペレーターをSOHOでやっているので、フリーランスの私はその仕事のパターンもよく分かっています。忙しいときは食事をする間も惜しんでパソコンに向かう日々。もちろん徹夜も厭わず(ホントは仕方なく「厭わず」であることも、同じような境遇なのでよく分かります!)、納品期限前に仕上げます。
というような日常の中で、彼女はちゃんと無添加の保存食を作り上げていく。送られてきたこの写真にはそんな喜びが溢れていて、私はとても豊かな心持ちになったのでした。はちみつ漬け梅干しに使うはちみちが「栃の花」のはちみつと聞き、なおのこと感動しちゃったりして…。
この減塩3日目の梅干しの美味しそうなことといったら…! 安心できて美味しいものを作るには手間がかかり、また、それを市販で手に入れようと思うとけっこう高くつきます。
でも、体が自然を求めるのであれば、というより、自然の力を体に補給するには、それも当然のことなんですね。口から摂取するもので、私たちの体はできているのですから。自給率40%にも満たない国に暮らしている私たちは、食について、自然の恵みについて、もっと真剣に考えなくてはいけないのだと思います。清美さんから届いた梅干しの写真を眺めながら、ナマツバを飲み込みつつ、静かにそう思いました。
ちなみに彼女、以前私に、ご飯がものすごく美味しく炊ける羽根釜を送ってくれたことがありました。それで炊いたご飯を食べるとき、化学調味料漬けになった梅干しは「まったく合わん! お米に申し訳ない」と思って手作りに至ったとか…。確かにあのお釜で炊くお米は旨い! 今度は清美さんお手製梅干しで、そのご飯を食べてみたいものです。
って、これ、何気ない催促? 梅干し欲しさの?