年の瀬にカヤが体調を崩した。
血が混じったゼラチン状の腸粘膜が排泄され、
夜中に喘鳴のようにゼイゼイと咳き込み、
痰が切れないのか、ゲホッ、ウエッとえづく。
病院に連れて行こうと思っていながら、
先延ばしにしたばかりに、
ボッチのような最悪な事態を経験したばかりだったので、
おかしいと思った翌日、
昼間の用事を何とか早めに済ませて、
カヤを夕方の診療に間に合わせて病院に連れて行った。
検便用のブツは取り置いてあったのだけど、
カヤは病院の待合室で「おなかの調子が悪いんです」と
言わんばかりの便をひり出した。
冷たい外気に触れたことと連れ出された緊張のせいかな。
思いがけず新鮮な検便用のブツを提供することになったけど、
検査用に先生が取っていった後、
私は看護師さんと一緒に待合室の床を掃除・消毒した。
以前、一度便の中に鉤虫の卵が見つかったことから、
今回それも疑われたけれど、鉤虫疑惑は払拭され、
結局、冷えや抵抗力の低下による大腸炎でした。
咳やゼエゼエ、ゲホゲホは気管支炎。
「この時期、おなかを壊す子や気管支炎になる子は多いですよ」と先生。
そんなに弱くて犬がつとまるのか……、と思ったけれど、
少なくとも変化する外気に触れることなく、一定の気温のなか、
6年も7年もケージの中だけで過ごしていたカヤには、
気温の変化が堪えるのかもしれない。
しかも8、9歳であれば、もうシニア犬だしね。
師走の半ばに、知り合いのトリマーさんの所に同伴した際、
カヤを寒さにさらすことになったし、
長時間に車内で待たせることにもなり、
トチ、ブナ、クリにも何でもないようなことでも、
カヤには不安や極度の緊張を伴うことで、
体温調節も「一生懸命」することなのだろう。
年末年始は抗生物質のお世話になっているのだけれど、
気管支炎はまだ完治しない。
夜中に目を覚まして、私の布団にもぐりこもうとやってくる。
肩にかかった布団をめくってやると上手に入ってきて、
私の脇腹辺りにぴったりと寄り添って丸くなる。
そうやって1人と1匹の年が暮れ、
そうやって1人と1匹の年が明けた。
血が混じったゼラチン状の腸粘膜が排泄され、
夜中に喘鳴のようにゼイゼイと咳き込み、
痰が切れないのか、ゲホッ、ウエッとえづく。
病院に連れて行こうと思っていながら、
先延ばしにしたばかりに、
ボッチのような最悪な事態を経験したばかりだったので、
おかしいと思った翌日、
昼間の用事を何とか早めに済ませて、
カヤを夕方の診療に間に合わせて病院に連れて行った。
検便用のブツは取り置いてあったのだけど、
カヤは病院の待合室で「おなかの調子が悪いんです」と
言わんばかりの便をひり出した。
冷たい外気に触れたことと連れ出された緊張のせいかな。
思いがけず新鮮な検便用のブツを提供することになったけど、
検査用に先生が取っていった後、
私は看護師さんと一緒に待合室の床を掃除・消毒した。
以前、一度便の中に鉤虫の卵が見つかったことから、
今回それも疑われたけれど、鉤虫疑惑は払拭され、
結局、冷えや抵抗力の低下による大腸炎でした。
咳やゼエゼエ、ゲホゲホは気管支炎。
「この時期、おなかを壊す子や気管支炎になる子は多いですよ」と先生。
そんなに弱くて犬がつとまるのか……、と思ったけれど、
少なくとも変化する外気に触れることなく、一定の気温のなか、
6年も7年もケージの中だけで過ごしていたカヤには、
気温の変化が堪えるのかもしれない。
しかも8、9歳であれば、もうシニア犬だしね。
師走の半ばに、知り合いのトリマーさんの所に同伴した際、
カヤを寒さにさらすことになったし、
長時間に車内で待たせることにもなり、
トチ、ブナ、クリにも何でもないようなことでも、
カヤには不安や極度の緊張を伴うことで、
体温調節も「一生懸命」することなのだろう。
年末年始は抗生物質のお世話になっているのだけれど、
気管支炎はまだ完治しない。
夜中に目を覚まして、私の布団にもぐりこもうとやってくる。
肩にかかった布団をめくってやると上手に入ってきて、
私の脇腹辺りにぴったりと寄り添って丸くなる。
そうやって1人と1匹の年が暮れ、
そうやって1人と1匹の年が明けた。