軟便・下痢が続いていたせいか、
カヤはここのところ、よく水を飲む。
嘔吐はしないし、ぐったりした様子もなかったので、
大腸炎くらいならと、それほど深刻に考えていなかったのだけど、
低蛋白血症(低アルブミン血症)は油断できない病気らしい。
アルブミンは、体内で水分をキープし、
血液を正常に循環させる浸透圧の調整機能があるそうで、
アルブミン量が低下すると、血液の量が減って流れが悪くなったり、
細胞内に水分がしみ出て行き、その結果、
腹水や胸水として溜まることになるのだそうだ。
血栓症を引き起こし、生命に関わることもあるという。
低蛋白血症の原因はいくつかあり、
「肝硬変、ネフローゼ症候群(腎臓疾患)、腫瘍……」
聞いていると楽観できないものばかり。
先生は、カヤの場合、
おそらく蛋白漏出性腸炎による低蛋白血症だろうという。
内視鏡検査をすれば、正確な診断がつくらしいのだけど、
酒井先生のところでは内視鏡検査ができないことと、
内視鏡検査は今のカヤには負担が大きいということで、
とりあえず今なすべき最善策として、ステロイドを注射してもらった。
ケージの中で子犬を産むためだけに生かされてきたカヤに、
「ぬくぬくしていて居心地がいいなあ」とか、
「なでてもらって気持ちいいなあ」とか、
個別に愛情が注がれる安寧を味わわせてあげたいと思っていた。
最初はそれが、たとえ1年でも2年でも、
いや、1カ月でも2カ月でもいいと思って引き取ったのだけど、
今思えばそれは、当初の決意表明のようなもので、
低蛋白血症は容態が急変すること、
つまり、急死することもあるという現実に、
ええーっ、まだカヤは1年半しか家庭犬として生きていないよぉと、
諦めきれない気持ちでいっぱいになるのでした。
カヤはここのところ、よく水を飲む。
嘔吐はしないし、ぐったりした様子もなかったので、
大腸炎くらいならと、それほど深刻に考えていなかったのだけど、
低蛋白血症(低アルブミン血症)は油断できない病気らしい。
アルブミンは、体内で水分をキープし、
血液を正常に循環させる浸透圧の調整機能があるそうで、
アルブミン量が低下すると、血液の量が減って流れが悪くなったり、
細胞内に水分がしみ出て行き、その結果、
腹水や胸水として溜まることになるのだそうだ。
血栓症を引き起こし、生命に関わることもあるという。
低蛋白血症の原因はいくつかあり、
「肝硬変、ネフローゼ症候群(腎臓疾患)、腫瘍……」
聞いていると楽観できないものばかり。
先生は、カヤの場合、
おそらく蛋白漏出性腸炎による低蛋白血症だろうという。
内視鏡検査をすれば、正確な診断がつくらしいのだけど、
酒井先生のところでは内視鏡検査ができないことと、
内視鏡検査は今のカヤには負担が大きいということで、
とりあえず今なすべき最善策として、ステロイドを注射してもらった。
ケージの中で子犬を産むためだけに生かされてきたカヤに、
「ぬくぬくしていて居心地がいいなあ」とか、
「なでてもらって気持ちいいなあ」とか、
個別に愛情が注がれる安寧を味わわせてあげたいと思っていた。
最初はそれが、たとえ1年でも2年でも、
いや、1カ月でも2カ月でもいいと思って引き取ったのだけど、
今思えばそれは、当初の決意表明のようなもので、
低蛋白血症は容態が急変すること、
つまり、急死することもあるという現実に、
ええーっ、まだカヤは1年半しか家庭犬として生きていないよぉと、
諦めきれない気持ちでいっぱいになるのでした。