小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

カヤ、とりあえず頑張ろう

2015-01-04 | 犬&猫との暮らし
軟便・下痢が続いていたせいか、
カヤはここのところ、よく水を飲む。
嘔吐はしないし、ぐったりした様子もなかったので、
大腸炎くらいならと、それほど深刻に考えていなかったのだけど、
低蛋白血症(低アルブミン血症)は油断できない病気らしい。

アルブミンは、体内で水分をキープし、
血液を正常に循環させる浸透圧の調整機能があるそうで、
アルブミン量が低下すると、血液の量が減って流れが悪くなったり、
細胞内に水分がしみ出て行き、その結果、
腹水や胸水として溜まることになるのだそうだ。
血栓症を引き起こし、生命に関わることもあるという。

低蛋白血症の原因はいくつかあり、
「肝硬変、ネフローゼ症候群(腎臓疾患)、腫瘍……」
聞いていると楽観できないものばかり。
先生は、カヤの場合、
おそらく蛋白漏出性腸炎による低蛋白血症だろうという。

内視鏡検査をすれば、正確な診断がつくらしいのだけど、
酒井先生のところでは内視鏡検査ができないことと、
内視鏡検査は今のカヤには負担が大きいということで、
とりあえず今なすべき最善策として、ステロイドを注射してもらった。

ケージの中で子犬を産むためだけに生かされてきたカヤに、
「ぬくぬくしていて居心地がいいなあ」とか、
「なでてもらって気持ちいいなあ」とか、
個別に愛情が注がれる安寧を味わわせてあげたいと思っていた。

最初はそれが、たとえ1年でも2年でも、
いや、1カ月でも2カ月でもいいと思って引き取ったのだけど、
今思えばそれは、当初の決意表明のようなもので、
低蛋白血症は容態が急変すること、
つまり、急死することもあるという現実に、
ええーっ、まだカヤは1年半しか家庭犬として生きていないよぉと、
諦めきれない気持ちでいっぱいになるのでした。
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カヤ、低蛋白血症に

2015-01-04 | 犬&猫との暮らし
抗生物質のおかげか、カヤのゼエゼエは少し治まったのだけど、
年が明けても、便の状態が不安定で、
おなかの張りが気になっていた。

びっくりするくらい頻繁におならをする。
プウ~ッと可愛い音をたてることもあるが、
ほとんど無音で、とっても臭い。よほど腸の具合が悪いらしい。

でも、いくらガスが溜まっているからといって、
妊娠しているような、ぽっこりしたおなかになるものだろうか。

いや~な予感。

今日から新年の診察が始まったので、朝一番でカヤを連れて行く。
いろいろな検査が必要になるかもしれないと思い、
念のためATMでお金をおろしてから(トホホ)病院へ。

やはり、あれこれ検査が必要であった。

腹部のX線検査の結果、腸にガスも溜まっていたけれど、
先生が心配していたように、腹水も溜まっていた。
腹部のエコー検査でもそれを確認し、
胸部のエコー検査では心臓が萎縮していることが判明。
そして、胸水も溜まっていたのだ。ガ~ン。

採血した後、検査のために腹水と胸水を少量抜いた。
X線やエコーで見る限り、
おなかの張りほど、腹水は溜まっていない様子である。
腹筋がしっかりしていれば、こんなに張り出さないそうだ。
散歩も運動もさせてもらえない繁殖犬は
基本的な筋肉すらつけられずに生きているのだね。むごいなあ。

検査の結果を待っている間、
カヤは診察室で、ビッシャーッ!と盛大に血が混じった水便を噴射。
あたふたと、また看護師さんと一緒に床掃除。

血液検査の結果、
アルブミンという蛋白質の値が異常に低かった。
通常2.2~3.9g/dlなければいけないところ1.1g/dl。
総蛋白も7~8g/dlなければいけないところ4g/dlしかない。
カヤは「低蛋白血症」に陥っていたのです。

ああ~、また新たな病名の登場である。戦闘開始ってこと?
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