小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

老齢性突発性前庭症候群・その1

2008-05-12 | 犬&猫との暮らし

 GWも中休みの頃、ブナの姉妹犬・ほたるの飼い主である清美さんから、メールが届きました。高齢犬の飼い主さんには、知っておくと「いざ、そのとき」に慌てずにすむ情報なので、清美さんに了解を取り、抜粋して記載します。

 【11時頃、夫と遅い夕食をとっていた時、ノエルの後ろ足が震えて、「あれ?おかしい」って思ったんです。その後、全身がブルブル震えて見るからに変でした。寝ることも出来ず、一晩中立ってるか座っている体勢で震えていました。
 ノエルは一睡も出来なかったようです。朝になって病院に電話し、開院前に連れて行きました。この時点では立つのもやっとで、すぐによろけてしまう状態。お散歩に行けると思ってか、歩こうとしてるのに、足がもつれてまっすぐ歩けませんでした。

 何とか車に乗せて病院に着くと、先生が待っていてくれて、ノエルを車から降ろすと、先生の方にヨロヨロと歩き、それを見た先生は「前庭障害」だとすぐに分かったようです。
 先生は、グルグルと右回りに歩いていると言うのです。私には闇雲にただヨタヨタ歩いているように見えたのですが、言われてみるとその通りでした。私も相当気が動転していて、半泣き状態でしたから、冷静に観察できなかったんですね。
 その時、病名も聞いて、先生の医学書も見せてもらいましたが、頭に全く入らず、後で調べて分かったのですが、「老齢性突発性前庭症候群」といい、脳の前庭部の障害で、老犬の場合は原因不明のため、有効な治療法はなく、例えば吐き気が激しければ吐き気を抑える薬を投与するといった対処療法しかないそうです。
 通常は一週間から十日で戻るそうですが、何せもう13歳だから戻らないかもしれないし、覚悟もして欲しいと言われ、もう目の前が真っ暗になりました。

 その日の夕方、先生の予告通り「捻転斜頚」と「眼振」の症状が出ました。ビクターの犬のように首が捻じれて、眼球が左右に小刻みに動く状態です。
 ほんの昨日まで健康そのもので、元気すぎて困るほどだったのに、本当に急で(この病気の特徴でもありますが)、私の頭はただただ混乱し、姿を見ているだけで涙が止まらず、「何で?」と思うばかりでした。

 次の日、ほたるを散歩に連れて行こうとしたら、ノエルが必死で立ち上がって、ヨロヨロというか、もうめちゃくちゃに歩いて玄関の方に向かったので、前日からトイレもしてないし(足に力が入らないのでトイレに連れて行っても、ただフラフラと立っているのがやっとで、出ませんでした)抱っこして外に出してやりました。
 左側の脚側歩行だから、右回りに歩いても人間の足がガードして、思ったより歩けましたし、ウンチオシッコもできて、一安心でした。】

 今、ノエルはときどきよろけるようですが、以前のように、ほたると一緒にお散歩に行っているそうです。そして、その報告とともに、「突発性前庭症候群」の資料が送られてきました。

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ブナの鼻

2008-05-10 | 犬&猫との暮らし

 先日、10歳になったオスの黒ラブを飼っている友人が、「高齢になると鼻の色が抜ける。うちの犬も斑点がある」と話してくれました。
 そういえば、ブナの鼻にも、色が抜けた小さな斑点ができたことに気づいていました。母犬のトチより、それが目立つのです。

 翌日、マジマジと見てみると、なんと、鼻の穴の中にも色が抜けた部分があることを発見。とても間抜けな感じです。人間の場合は、老人班といってシミができる(色が着く)のに、老犬斑は色が抜けるんですね。
 ブナの鼻をしみじみ眺めていたら、無性にいとおしくなりました。

                           
          トチの鼻にも脱色部分が…。可愛い13歳のおばあちゃん

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バラの名は「メヌエット」!

2008-05-09 | 植物
 図鑑などを見ても、探せなかった私がすっとこどっこいでした。
 ピンクの縁取りの可憐なバラが「メヌエット」ではないかと教えてくださったブーさん、有難うございました!
 おそらく間違いありません。思い起こせば、ピアノの音色が聞こえてきそうな、そんな名前だったような…。ウェブで検索したところ、そのようですね。ああ、すっきりしました! もう忘れません。
 ブーさんのミニバラも健やかでありますように!
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このバラの名は何でしょう?

2008-05-08 | 植物

 咲き始めは白い花びらにピンクの縁取りが愛らしく、花を開くごとに全体がピンクになっていく、半つる性のこのバラ。高校生のとき(歴史、長っ!)から大好きで、このマンションに引っ越した当初に園芸センターで見つけて買いました。「好き」という歴史だけが長く、間抜けな私は、正式な名前を忘れてしまった…。
 このバラの名前、図鑑でも探せずじまい。どなたかご存じないでしょうか。直径4cmぐらいの小ぶりのバラです。

               
 名前知れずの可愛いバラは、この「カクテル」の隣りに、今、楚々として咲いております。

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ハゴロモジャスミン

2008-05-08 | 植物

 私の庭のハゴロモジャスミン(ジャスミナム・ポリアンサム)が満開です。窓を開けると、ふっと甘い香りが漂ってきます。
 庭が道路に面しているため、リビングのソファーでだらだらしているときに、通りを歩いている人とふっと目が合ったりして…。そこで目隠しのため、フェンスに常緑のつる性植物をからませたいと思って植えたのがハゴロモジャスミンでした。狙い通り、「よし、よし」でした。

 ハゴロモジャスミンがモクセイ科と知ったとき、秋に咲くキンモクセイの香りを思い出しました。どちらかというと、キンモクセイの香りのほうが好きですが、あちらはつる性ではないし、小さな庭なのに大きく育ち過ぎると、狙いどころか対処に困ることになるので植えられません。

 ハゴロモジャスミンは中国南部が原産で、暖地以外では鉢植えをして室内で越冬させるのが一般的だそうですが、うちは暖地なのね。露地でまったく問題ありません。
 うちには鉢植えでカロライナジャスミンもあります。カロライナジャスミンやマダガスカルジャスミンは、ジャスミンという名ではありますが、ハゴロモジャスミンとは違い、モクセイ科ジャスミナム属の植物ではないそうですね。
 ふうん、じゃあ、なんで、ジャスミンなんだろう。香りがいいから、らしいけど。

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あっちゃん あがつく

2008-05-06 | 

 志木、新座、朝霞、和光四市の読売新聞に折り込まれる地域情報紙「スマイルよみうり」5月号掲載の、私の児童書案内。
 今回はもうすぐ4歳になる姪っ子の保育園でも、先生方が子どもたちとの交流に使い、また姪っ子も大好きな言葉遊びの絵本です。

『あっちゃん あがつく』
さいとうしのぶ・作/みねよう・原案/リーブル刊 1,890円

  言葉が遅いと言われている子でも歌詞だとよく覚えて歌えることが多いと聞いた。単なる単語の羅列でもリズムがつくと、言葉は生き物のように動き出し、子どもたちの遊び心をくすぐる。「あっちゃん あがつく あいすくりーむ」で始まるこの絵本は、子どもたちの名前と美味しそうな食べ物が結びついた、言葉遊びの絵本だ。「あっちゃん あがつく」と読み出しただけで、知らず知らずに身体がリズムを刻んでしまう。
  面白いのは44の清音だけでなく、濁音も半濁音もちゃんと仲間に入れていること。「ずっちゃん」と結びつく食べ物って何だろう。「ぺっちゃん」は? 想像力がかきたてられる。おやつの時間が待ち遠しくなる。子どもはリズミカルな言葉遊びが大好きだ。最後のページには短い楽譜も記載されている。お友達全員、家族みんなの「○ちゃん ○がつく」を作って楽しみたい。

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はるクン、ベストショット

2008-05-05 | 犬&猫との暮らし

 トチの息子「はる」クンが、もらわれていった直後のポートレート。春に生まれたので、「はる」という分りやすい命名のはる。もらわれていったうちのお父さんがカメラマンなので、こんなに可愛く撮ってもらって、はる、幸せだね。
 これ、よく見えないけれど、おむつ、しているんですよ。過保護だったというか…。

           
  ちなみに、これは生後2日目のはるクン。お乳をたらふく飲んで、おなかポンポコリン。この得体の知れない生き物が、45日経ったら上のように可愛くなったのであります。よかった、よかった。

           
  ちなみに、ちなみに、これは生後1週間の子どもたち。黒の1頭はフレームに収まりきれないところに転がっているはずです。丸々と太って、「ブタの子です」と言っても、「ああ、そうなの」とすんなり信じてもらえそうですね。 

 小さな命が身近にいるって、緊張するけど、とても幸せでした。

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ほたる&ノエル・その2

2008-05-05 | 犬&猫との暮らし

 犬たちの写真箱に大事に保管されている、トチの娘・ほたると先住犬・ノエルの写真。飼い主の清美さんが、手間ヒマかけて送ってくてくれたもの。まだ、ほたるがもらわれていって間もないころかな。
                        
   ブナとトチのこんなに愛らしい写真は、あまり残っていません。黒ラブって、可愛く写真を撮るのが難しいんだもの。って、これは負け惜しみ。
 
                      
 何をするにも、先住のノエルの真似っ子をするほたる。ノエルがおおらかに受け入れてくれたのが、うれしかった。いつもトチに代わって、「ありがとう、ノエル」ってお礼を言いたい気分でした。
 清美さんはハイパーなノエルに手を焼きながらも、ノエルはCDⅣ(家庭犬訓練試験大学科)にも合格しているし、本当に犬のことをよく勉強しています。なので、話をするのが楽しくて仕方ありませんでした。お互いにオススメの犬関連(犬関連以外にも)の本を紹介し合ったり、グッズを送り合ったり。自分がゆるゆる生きているものだから、気兼ねなく付き合える気さくな清美さんの存在はありがたいし、お互いにワンコが高齢なので、彼女の存在は心強いです。

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ほたる&ノエル

2008-05-05 | 犬&猫との暮らし

 10年前にトチは5頭(イエロー3頭、黒2頭)の仔犬を産みました。黒のうち、メスの1頭がうちに残したブナです。あとは知り合いや、知り合いの仲介で欲しがっていた方に譲ったのですが、イエローのメスを譲った岡田和司さん&清美さんご夫婦とは、それが縁でずっとお付き合いをさせてもらっています。
 岡田さんの家には、先住のイエローのメスのラブ、ノエルがいて、ノエルはトチと同じ年。心臓とてんかんの持病があったため、自家繁殖をあきらめ、トチの子をもらってくれたのでした。
 もらわれていったイエローのメスは「ほたる」と名付けられ、とても可愛がってもらっています。多頭飼いのうえ2頭の年も一緒だし、清美さんとは年も近い。犬たちのために在宅で仕事ができるSOHOを選んだことも一緒。ノエル同様、クリにもてんかんの持病があったため、いろいろ教えてもらったし、みなでキャンプに出かけるなど、楽しいお付き合いをさせてもらっています。これも、トチからの贈り物!

 清美さんは、ほたるの成長をたびたび吹き出しつきの写真で知らせてくれました。これがまた、すっごくよくできていて、ウィットに富んだキャプションといい、絶妙なアングルといい、毎回、報告をとても楽しみにしていました。
 今ではもう成長期も過ぎ、お互いのワンコたちに写真で報告するほどの変化がないので、メールや電話でのおしゃべりだけですが、メールにしろ、電話にしろ、久々にすると、長い、長い。
 つい先日も2時間近く、おしゃべりしてしまいました。

 この写真は少し若い頃のほたる。ブナとは性格がよくとても似ていて、ちょっと怖がりで甘えん坊…、「次女」って感じ。写真の下に書いた文章は、当時、清美さんが添えてくれたものです。

            
「ほたるちゃんというより、サザエさんという感じ。目の下のシワが四コママンガの『よりぬきサザエさん』に似ていると思いませんか? それにしても大きな舌。舌だけを5秒間、見つめてみて下さい。何か笑ちゃいます。」

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チェリーセージ

2008-05-02 | 植物

 先日、花屋さんの店先でハーブを選んでいたときのこと。理知的な雰囲気の初老の女性が声をかけてきました。
「あなた、ハーブが欲しいの?」
「ええ。料理に使いそうなものを妹に買ってあげたいと思って」
 と私。すると彼女は、
「友人が、借りている畑を返さなくてはならなくなって、畑にあるたくさんの植物の貰い手を探しているの。ハーブもあるわよ。よかったら、それを貰ってくれないかしら」
 と言うのです。

 その方の住まいも、その友人の畑も、聞けば私の家から歩いて行ける、ごく身近な場所でした。彼女が電話番号を教えてくれ、私から連絡することになったのです。
 「なんとか詐欺」や「なんちゃら商法」が横行するご時世ですから、「そんなうまい話に乗るのはいかがなものか」とも思ったのですが、直観的にその方を信じても大丈夫と思ったので、後日連絡し、伺うことにしました。しかも図々しく妹連れで。

 結局、まあ、たくさんの花の株を分けて頂いて帰って来たのでした。ハーブ類も観賞用のチェリーセージからレモンバーム、スペアミント、バジル、ローズマリー。スイセンや変わったカランコエの大きな株まで! ジャーマンアイリスも「持って行って」と言われたけれど、とても持ちきれなくて…。
 おまけに肥沃な土のありかまで教わり、恐縮でした。声をかけたくれた方は、自然林のある市の土地を守る活動をしているようなことを言っていました。水ようかんの手土産では申し訳なかったな。

 写真は頂いたチェリーセージです。さっそく庭に植えました。

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ハッピーバースデー、クリ!

2008-05-02 | 犬&猫との暮らし

 テラスで庭いじりを眺めるクリ。クリは今日で9歳になりました。白い毛は増えたけど、やることは幼犬そのもの。相変わらずストーカーのように私を目で追い、くっついて回ります。クリも休まらないでしょうが、私もいちいちくっついて来られては、ちょっとねえ…。

 でも、まあ、寝込まれても困りますから、くっついて回るくらい「よし」としようかな。今年は2月に車の中で1回、3月にもきっかけが分らないてんかん発作がありました。年々発作が減ってきているので、このまま2回で終わってくれれば、うれしいなあ。

 クリの発作にはきっかけがあります。寝入っていて急に覚醒したときが危ない。なので、インターホンや私の急な動きなどは要注意。帰宅時も私が急に玄関のドアを開けるのは厳禁です。必ずインターホンを鳴らして起こし、中で「ワン」と一声吠えるのを確認して鍵を開けます。
 帰宅時のインターホンも危ないのですが、以前、何もせずに鍵を開けて入ったときに、急に覚醒して発作を起こしたことが私の記憶に深く刻まれ、何もせずに(クリを起こさずに)家に入るのが怖いんですね。それで、小一時間家を空けたときだろうが、仕事で1日留守にしたときだろうが、玄関前に立ったら必ずインターホンを鳴らす癖がついています。

 季節的には冬に発作を起こすことが多い。クリの場合は気圧が関係しているようです。気圧が安定している季節はあまり心配ないのですが、急激な気圧の変化、天気が悪くなる予報が出ているときは注意しています。脳障害がある場合は脳が気圧の影響を受けやすいようですね。

 薬はフェノバール(フェノバルビタール)を毎日朝晩2錠ずつ。フェノバールは人間にも処方されている抗てんかん薬です。抗てんかん薬はほかにも数種類ありますが、クリの発作のパターンにはフェノバールが有効で、今のところ血中濃度も安定しており、肝機能ほか血液検査の数値的にも現在の処方がベストのようです。
 本当は、年に2回、1回と発作が減っていき、発作のない年が数年続いたら、徐々に薬を減らし、最終的には投薬生活から「おさらば」させてあげたいのだけど、犬の寿命を考えると、哀しいけど無理な願いかもしれません。
 とりあえずは、「発作は控えめ、元気はいっぱい」で過ごせるよう、9歳になったクリをこれからも大事にしてあげようと思います。

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