阪神競馬場で行われた天皇賞・春(4歳上・GI・芝3200m)は、中団でレースを進めた福永祐一騎手騎乗の3番人気ワールドプレミア(牡5、栗東・友道康夫厩舎)が、直線で外から各馬を差し切り、その内で食い下がった1番人気ディープボンド(牡4、栗東・大久保龍志厩舎)に3/4馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは3分14秒7(良)。
◎ワールドプレミアが、G1・2勝目をゲット。菊花賞に続き、長距離G1勝ちを収めました。この馬、パドックでは、いつもチャカついて、見た目は良くないのですが、競馬に行ったら、しっかり、最後は伸びてきます。この馬にとっては、思ったより馬場が悪化しなかったことが大きくプラスに働いたと思います。
ディープ産駒ですが、母系はスタミナ満点のドイツ血統だったので、距離に関しては心配していませんでした。昨年まで連覇したフィエールマン同様、ディープも晩年には長距離馬を輩出できましたね。
この馬にとっては、阪神でも、京都でも、この距離なら関係ないとは思っていましたが、瞬発力よりは、持続力勝負に強いタイプではあるので、今回、向いたのはまちがいないでしょう。来年も阪神開催になるのは、この馬にとってはありがたいことかもしれませんね。
中距離路線では、この馬よりキレる馬が多いので、いい勝負はするのでしょうが、勝ち切るのはなかなか難しいかもしれませんね・・。ただ、1昨年の有馬記念以降、まともなローテで走っていなかったので、今回、ちゃんとしたローテで出走して、結果をだせたことで、今後も楽しみです。
福永騎手は、今回、天皇賞春をせいしたことで、8大競争完全勝利まで、残り、「有馬記念」のみとなりました。さらに、父洋一さんとの「親子制覇」も達成!おめでとうございます。
コントレイルが、宝塚記念を勝つかどうかわかりませんし、今年もJCに出走なら、有馬記念は、出ないだろうし、違う馬で、参戦するかはわかりませんが、リーチが掛かった、有馬記念は見ものですね。
2着に▲ディープボンド。長距離適性が完全に開花しましたね。父キズナ産駒は、ダートから短距離、長距離といろんな産駒を輩出する、「プチサンデーサイレンス」って感じの種牡馬ですね。ただ、未だG1未勝利というところはありますが、これだけいい勝負する馬を出すので、いずれはG1馬も出ると思います。
阪神大賞典同様、強気の騎乗での2着。和田騎手の騎乗も円熟味を増してます。この馬も、阪神開催が良かった口で、来年こそは、天皇賞の栄冠を勝ち取りたいでしょうね。
昨年は、コントレイルの援護射撃に回っていた感もあり、やっと、本来のスタイルで気兼ねなく乗れるようになりました。次走はどこになるかわかりませんが、ガチで、宝塚記念を戦ったら、どっちが強いのか?気になる存在にはなりました。
3着にカレンブーケドール。天晴です。牝馬で、「56kg」を背負って、3200mを完走して3着に粘りました。シルバーメダルではありませんが、立派なブロンズメダルです。この距離でも3着にくるんですから、能力はかなりあるのはわかるのですが、運がないというか、もう、これは、先輩、「ステイゴールド」同様、海外でのG1勝ちくらいしか残ってないような気がしています・・。
4着に△アリストテレス。戦前の予想通り、この馬には、この距離は長かったです。前走よりは、入れ込みはマシでしたし、仕上がっていたと感じましたが、あと一歩及ばずの結果。この距離では、勝負にならないことはわかりましたが、さて、この世代のレベルには疑問符をつけざるを得無い結果です。ルメール騎手をもってしてもここまでということですからね。
今後は、もう少し短い距離なら勝負になりそうですが、どこかなぁ・・。人気が落ちたら、有馬記念あたりで買いたい1頭かな・・。
買い替えた△ディアスティマは6着。直前での乗り替わりで、この結果、褒めてもいいかも。北村騎手ならもう少しやれたかもしれません。ただ、ディープ産駒でキレない脚なので、これより短い距離では、もっと切れるディープ産駒とかにやられそうですし、今後の成長を見て判断したい1頭です。
で、この馬に変えて馬券を勝ったオセアグレイトですが、13着。典さんに期待してみたのですが、やはり、8枠は厳しかったですね。まぁ、それ以前に、思いっきり出遅れてましたし・・。レース後コメントでこの馬は有馬記念を使って調子がおかしくなったとのコメント。やはり、もっと長い距離でゆったりとしたレースでこそでしょうか・・。
○ユーキャンスマイルには期待したのに7着という結果。4歳時5着、5歳時4着で、6歳で、3着を期待しましたが、ダメでした・・。昨年の自分のコメントを鵜呑みにしておけばよかったかな・・。
ただ、この馬にとっては京都よりは、阪神競馬場の方が良かったと思ったのですが、鞍上の差かなぁ。
長距離はやっぱり、騎手で買うべきですね・・。
ということで、馬券は、馬連のみ的中。思いっきりのガミリ馬券ですが、まぁ、これはしょうがないです。人気上位での決着ですからね。
来年も阪神競馬場での天皇賞・春が行われると思うので、今年の傾向を踏まえて、気が付いたことを書き留めておきます。
・阪神コースに変わっても、「8枠」は不利。やはり、内枠、先行馬が有利。
・京都コースよりも大どんでん返しはなさそう。ある程度、前にいる馬が有利。4角では5番手くらいにいないと馬券にならない。
・やはり、高齢馬(7歳以上)の馬は、2500m以上のG2レースで馬券になっていない馬は消し。
・連対馬は、前走3着以内か、過去、G1で3着以内の経験のある馬で、2200m以上のG2、G1で連対のある馬のみ。
とりあえず、こんな感じかな・・
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