こちら汐留ミュージアムがぐるっとパス参加施設になって、恐らく初めて大々的に広告など打った企画展ではないですかね…??
勿論、こちらにはこの2人の画家の常設コーナーがあるのですが、普段の”客筋”はそれを無視して退場するような輩が多かった気がします
ということで、無茶苦茶好きなタイプ、ではない2人展ながら汐留に足を運ぶのは当然の話^^;
2人はモローがパリ国立美術学校の教授としてマティスなどと並んで生徒だったのがルオーという師弟関係。
なかんずく、マチエールや色彩、宗教・神性への内的ビジョンまで伝承された弟子だった、ということでその作品群が対比される…
とまあ、ここまでが事前のお勉強だったのですが、モローの作品、お金持ちだったモローはその作品の殆どを売らず自分自身の美術館に自分で展示まで行って今に至っているそうなんですが、その美術館から今回貸し出された作品群はこれまでのtokyoboyのモローに対するイメージとは全然違う
普通、モローというと、精緻に描き込んだ綺麗な人物像を中心とする宗教画、だと思いません??
実際、その美術館内の紹介4K(パナソニックのものだそうです、当たり前か)を見ると、目玉はそういった作品群なのですが、
「下絵油絵」という言い方だったと思われるのですが、今回の作品はさっと色を流し込んで、それが具象的になるはるか前の段階で作品名が付いたり、付かなかったり、といったものが殆ど
何でかな、ルオーとの対比で関連が分かり易い、とキュレーターの方が考えたからかな?
あ、個人的にはすごく面白かったんです
逆に、ルオーがモローの弟子としてパリ国立美術院で勉強中、コンテストのために書き連ねた宗教画を中心とするそれらは、同じようにルオーのイメージと全く異なる精緻なもの
色使いは地味ですが、レンブラントの再来、と言われた意味がこれで分かりました
さもないと、絵具を塗った繰ったマチエールのお化け宗教画←失礼では想像が付きません
さて、そんなこんなと新しい発見づくめで、今回のぐるっとパス2013Part3訪問の企画展の中で内容ではここまでダントツの入場料は1,000円。
これが無料となって、ぐるっとパス効果は計13,640円となりました。