トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

クリッピング

2021-09-29 16:14:08 | Boots
ここのところ秋らしい陽気ですね。


外に出ると清々しい気分になります。



バイクでどこか行きたくなりますが私のカブくん、タイヤとブレーキが減っていたのでバイク屋さんに預けてます。

今回はタイヤ、ブレーキの他にもう一つお願いしてるものがあるので出来上がりが楽しみです。







なので外をうろつかずに工房の中でボチボチ作業をしてます。



先日、アッパー用の革の裁断が終わり外注さんに依頼するものがあったので浅草に行ってきました。



このブログでも何度か書いたんですがトンリョウで製作するブーツは2か所外注さんに依頼している部分があります。




その内の一つがプルオンブーツを製作するときにヴァンプの革をクセ付けしてもらうクリッピングです。


クリッピングとは平面の革を立体にしてもらう加工です。



クリッピングをかけてもらうとブーツが完成したときに型崩れをしにくくなるんです。



まずは裁断した革はこのような形になってます。

一枚の革から切り出した状態なので平らですよね。

この革は実際に使う形より一回り大きくなってます。



この革にクリッピングをあててもらうんですがクセを付ける目安となる型紙が必要になります。


それがこちら。

足首のあたりにクセを付けてもらうんです。
指で指してるあたりですね。


ここにクリッピングをあててクセを付けてもらうんですが加工屋さんによってはあまり上手じゃないところもあるんですよね。


私は靴メーカーに勤めていたときからお世話になってる加工屋さんにお願いしてます。

若い加工屋さんなんですがとても丁寧で腕も素晴らしいです。




クリッピングが終わると平らな革はこのようになります。

見事に足首のあたりにクセが付いてますよね。

そしてチョットずれてるのが分かりますかね?

革は天然のものなのでこの大きさでも伸びる量?や方向が少し変わってしまうんです。

なので革を裁断する際に少し大きめに裁断しておきクリッピングをあててから型紙と同じ大きさに裁ち直すようになります。

革の無駄は出てしまいますがしっかりしたアッパーを作るためにはこの方法が最適だと思ってトンリョウではこの方法で製作してます。





そしてクリッピングをあてた革の角度を変えて撮るとこんな感じです。

立体になってます。


こうすることによって型紙どおりのアッパーができるのでつり込みの際に無理にアッパーを引かなくても木型にピッタリくっ付くようになります。

つり込みのとき必要以上の力でアッパーを引くと革が縮むので木型を抜いたときに型崩れを起こすんです。


木型を抜いてから型崩れを起こしてしまうとせっかく足に合わせた木型が台無しになってしまいますからね。






手間はかかりますが足の合ったブーツを作るための一工程です。





ここまで進んだのでこれからはアッパー製作です。










トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 21,000(税込¥23,100) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代     ¥108,000(税込¥118,800)~




 
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