トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

中底は一枚ずつ切り回します

2021-10-18 16:31:16 | Boots
私、最近老眼が進んでます。

40歳を過ぎた頃は四十肩も老眼も私には縁のないものだと思ってましたがここのところ猛ラッシュで押し寄せてきました。




上手に付き合っていきたいと思います。




さて、トンリョウではオーダーをいただいたブーツを製作するときに中底もお客さまの木型に合わせて一足ずつ作っています。



既製品の中底は木型に合った型で裁断して木型に仮止めをするんですがオーダーで木型から製作するような場合は中底の形もそれぞれ違った形になるので一足ずつ作るようになるんですね。



トンリョウで使用している中底の材料はこちらです。

ヌメ革です。
厚みは6~7mmの厚みがある部分を使用してます。


このヌメ革をお客さまの木型に合わせて少し大きめに裁断します。


裁断したら表面を少し削ります。
これは汗の吸収をよくするのと滑らないようにする為です。



表面を少し削ったら水に浸けて柔らかくします。


柔らかくなったら半渇きになるのを待ち木型に仮止めします。



仮止めはこのようにしてます。



数か所釘で仮止めしてからゴムバンドでグルグル巻きにして木型の底面に密着させるんです。

木型の底面と合わせることで木型を抜いてからの型崩れを予防してます。


ヌメ革は濡らすと柔らかくなり乾くと保形されるという特徴があるんですよ。



ヌメ革の水分が抜けたらゴムバンドを外します。


するとこのようになってます。




木型の底面にピッタリくっ付いてますね。


そしてこの木型に仮止めをするときは木型の底面より少しだけ大きく裁断してあるんです。


それは濡らしたヌメ革が縮むことがあるからです。


みなさんは雨に降られた後で革靴を履いてきつく感じたことはありませんか?

もしかしたらそれもアッパーの革が縮んだからかもしれませんよ。



大きく裁断した中底の革はこのようになってます。

この木型より大きい部分を切り回して木型の底面と同じ大きさにしてからすくい縫いの突起を作っていきます。





一枚の革で制作することで足馴染みが良く履き心地がしなやかになるんです。


ただこの方法だと機械ですくい縫いをかけることができないためハンドソーンウェルトのみがこの仕様になるんです。




グッドイヤーウェルトとハンドソーンウェルトって完成すると違いは分かりずらいんですがこうして製作過程を紹介すると違いが分かっていただけますね。



手間はかかりますがトンリョウのブーツはこのようにして一足のブーツを製作してます。









トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 21,000(税込¥23,100) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代     ¥108,000(税込¥118,800)~




 
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