トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

ハーネスブーツの型紙

2021-05-01 21:18:49 | Boots
工房のあたりは雨がザーザー降ってます。

天気予報で雨降るなんて言ってたっけなぁ・・・・・・





という事で少し作業を進めてました。




今回は型紙を紹介しますね。



今 裁ってる型紙はハーネスブーツなんですが、ハーネスブーツの型紙ってめんどうなんですよね。


なんて言っても片足のハーネスに4本のベルトが付くのでそのベルトの型紙がめんどうなんですよ。

まずはバランスです。足首に通るベルトとアキレス腱あたりに通るベルト、底面に向かうベルトの3本がバランス良くなる事が重要です。

そしてリベットで固定するのでリベットの位置も重要です。




完成した型紙はトンリョウだとこうなります。

足首のベルトとアキレス腱のベルトは直線にならないんですがブーツを見たときに直線に見えるように緩くカーブを付けて裁ちます。

これもイイ塩梅で型紙を修正しながら作るんですよ。



そして今回のハーネスブーツは履き口にプルストラップが付くのでベルトの型紙だけで4つ裁ちました。


今回のブーツはベルトとプルストラップを『折込み』といって革の断面が見えないように革の端を折る仕様なので折シロが必要になるんです。


プルストラップとハーネスの底面に向かうベルトは1足で4本使うので裁ち型といって革を裁断する型紙を作っておきます。

1足で2本ぐらいだったら裁型を作らないんですが4本もあると各パーツを裁断するときにいちいち折シロを足すのが面倒なのでこのように裁型を作っておきます。






そしてトンリョウでプルオンブーツを作る際に必要なのがヴァンプのクリッピングです。


クリッピングとは革を立体にクセ付けする作業です。


クリッピングをしておくと木型に馴染みやすく、無理に革を伸ばす必要が無いので木型から抜いた後も型崩れしにくくなるんです。



クリッピングをする前の型紙はこちら。

これがクリッピングのクセを付けるときの目安となる型紙です。



そしてこれが裁型です。

クリッピングをあてると革の伸び方によって誤差が生じるので誤差が出ても大丈夫な大きさで裁ちます。



クリッピングは外注さんにお願いしてるんですがとても腕が良く、丁寧な外注屋さんです。



クリッピングをあてた革はこうなります。

折れた状態で足首のあたりが立ち上がってますね。

最初に裁った目安となる型紙に合わせるようにクリッピングをしてもらうんです。




これで木型に馴染むアッパーができるようになります。





完成したブーツをお渡しするときにお客さまから 「キレイですね。」 と言われる事が多いんですがプルオンブーツの場合はこのクリッピングのおかげで型崩れせずに作れる事が大きく影響してると思います。




クリッピングはトンリョウで行ってるようにアッパーを作る前にあてるやり方とアッパーができてからあてるやり方があります。




アッパーができてからクリッピングをあてれば革の無駄が少なく済むんですがトンリョウではライニングを全面に使用している仕立てだったり、より正確なアッパーを作りたいので革を多く使ってしまうんですがこの方法を採用してます。






さて他のパーツの裁断に取り掛かりますかね。




















トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 21,000(税込¥23,100) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代     ¥108,000(税込¥118,800)~




 
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Tong Liao (トンリョウ)
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