ここ数日、関東地方は良い天気です。
昨日、浅草に行ってきたんですがほんとに気持ちの良い青空でした。
浅草に行った要件は革の仕入れだったので通常は車で行くんですが、あまりにも天気が良かったので
カブで行ってきました。
しかし、カブはすごいですね。革まで積む事ができちゃうんですよ。
だけどもだっけ~ど! 仕入れた革は次回のブログで紹介します。
今回は 『釘』 をテーマにして。
釘は靴作りには欠かせないものなんです。
仮止めに使うものが多いんですが、そのまま残る釘もあります。
ただ、仮止めに使った釘を抜き忘れたり、そのまま残っている釘がおかしな打ち方をされていると
履いていて足に当たったり、ひどいときには足に刺さっちゃうときもあります。
その為、既製品の靴ではなるべく釘を使わない方法で靴作りをする工場もあるんです。
釘を使わなければ抜き忘れや打ち損じは無いんですが、私は釘を使う作り方が一番くるいのない
作業ができると思っています。
ハンドソーンウェルト製法の靴を作る場合は釘が無くては作れないんですけどね。
こんな具合に釘を使っています。

吊り込みをするときにアッパーの革を引っ張り、釘で仮止めしています。
釘を打ったあと内側に倒しておき、すくい縫いのときにすくい糸が釘に引っ掛かからないようにする為と、
内側に倒す事でほんの少しですがさらに革を引く事ができるんです。
完成した後はこのように見えます。

写真は試作で作ったステッチダウン製法の靴なので釘を打っている位置は違いますが、だいたいこんな感じで
釘を仮止めした穴が残ります。
この穴は不良品という事ではなく 『アッパーの革を引くために人の手が加わったもの』 という事ですね。
吊り込みの前にも釘を打っています。

真ん中あたりにある釘です。
この釘は中底を木型に仮止めする為に打っている釘です。
この釘を抜き忘れると履いたときに足に刺さっちゃう事があります。
抜き忘れなければイイだけなんですけどね。
そして完成した後で見えるところにも打ちます。

この釘も仮止めなので完成する前に抜きますが、釘を打った穴が残る事になります。
抜いた後はこのようになります。

なぜ穴が残るような事をするかというと、吊り込みのときにアッパーの革がズルズルと落ちないようにするためなんです。
木型の形に成型するので革を引っ張り、シワを取りながら成型する必要があるんです。
海外製のブーツなどは釘を打ってないものもありますが、クオリティを考えると優れているとは言えないですね。
こんな感じに・・・・・

工房にある海外製のブーツです。
踵に釘を打っていないんですが、ステッチの位置や履き口の高さが左右で違ってますよね。
そしてもう一足、工房にある海外製のブーツです。

これも切り替えしの部分が左右で違いますよね。
これ、作り手からするとダメ
です。
もちろん 『まったく誤差が無い』 という事は難しい事ですが、ここまで違うのはダメ
です。
これだけじゃなく、踵部分が木型に密着していなく踵周りが凸凹しているものも少なくないんですよね。
そうならないためにもアッパーが動かないように釘で仮止めして、しっかりと木型の形に成型する必要があるんです。
中底に残る釘穴も踵に残る釘穴も作り手が手で作業をしている証です。
今回紹介したのは仮止めの釘なので完成する前に抜く釘です。
そのまま残る釘はまた次の機会に。
トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。
興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。
価格 : ラスト(木型)代 ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
ブーツ代 ¥105,000(税込¥113,400)~
詳しくはホームページをご覧ください。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット1F中央
電 話 : 047(710)6917
U R L :order-boots.com
E mail : boots.tongliao@gmail.com
時 間 : 10:00~20:00
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
※不在の事がありますので先にご連絡をください。

昨日、浅草に行ってきたんですがほんとに気持ちの良い青空でした。

浅草に行った要件は革の仕入れだったので通常は車で行くんですが、あまりにも天気が良かったので
カブで行ってきました。

しかし、カブはすごいですね。革まで積む事ができちゃうんですよ。

だけどもだっけ~ど! 仕入れた革は次回のブログで紹介します。
今回は 『釘』 をテーマにして。

釘は靴作りには欠かせないものなんです。
仮止めに使うものが多いんですが、そのまま残る釘もあります。
ただ、仮止めに使った釘を抜き忘れたり、そのまま残っている釘がおかしな打ち方をされていると
履いていて足に当たったり、ひどいときには足に刺さっちゃうときもあります。
その為、既製品の靴ではなるべく釘を使わない方法で靴作りをする工場もあるんです。
釘を使わなければ抜き忘れや打ち損じは無いんですが、私は釘を使う作り方が一番くるいのない
作業ができると思っています。
ハンドソーンウェルト製法の靴を作る場合は釘が無くては作れないんですけどね。
こんな具合に釘を使っています。

吊り込みをするときにアッパーの革を引っ張り、釘で仮止めしています。
釘を打ったあと内側に倒しておき、すくい縫いのときにすくい糸が釘に引っ掛かからないようにする為と、
内側に倒す事でほんの少しですがさらに革を引く事ができるんです。
完成した後はこのように見えます。

写真は試作で作ったステッチダウン製法の靴なので釘を打っている位置は違いますが、だいたいこんな感じで
釘を仮止めした穴が残ります。
この穴は不良品という事ではなく 『アッパーの革を引くために人の手が加わったもの』 という事ですね。
吊り込みの前にも釘を打っています。

真ん中あたりにある釘です。
この釘は中底を木型に仮止めする為に打っている釘です。
この釘を抜き忘れると履いたときに足に刺さっちゃう事があります。
抜き忘れなければイイだけなんですけどね。

そして完成した後で見えるところにも打ちます。

この釘も仮止めなので完成する前に抜きますが、釘を打った穴が残る事になります。
抜いた後はこのようになります。

なぜ穴が残るような事をするかというと、吊り込みのときにアッパーの革がズルズルと落ちないようにするためなんです。
木型の形に成型するので革を引っ張り、シワを取りながら成型する必要があるんです。
海外製のブーツなどは釘を打ってないものもありますが、クオリティを考えると優れているとは言えないですね。
こんな感じに・・・・・

工房にある海外製のブーツです。
踵に釘を打っていないんですが、ステッチの位置や履き口の高さが左右で違ってますよね。
そしてもう一足、工房にある海外製のブーツです。

これも切り替えしの部分が左右で違いますよね。
これ、作り手からするとダメ

もちろん 『まったく誤差が無い』 という事は難しい事ですが、ここまで違うのはダメ

これだけじゃなく、踵部分が木型に密着していなく踵周りが凸凹しているものも少なくないんですよね。

そうならないためにもアッパーが動かないように釘で仮止めして、しっかりと木型の形に成型する必要があるんです。
中底に残る釘穴も踵に残る釘穴も作り手が手で作業をしている証です。
今回紹介したのは仮止めの釘なので完成する前に抜く釘です。
そのまま残る釘はまた次の機会に。

トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。
興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。
価格 : ラスト(木型)代 ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
ブーツ代 ¥105,000(税込¥113,400)~
詳しくはホームページをご覧ください。
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Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット1F中央
電 話 : 047(710)6917
U R L :order-boots.com
E mail : boots.tongliao@gmail.com
時 間 : 10:00~20:00
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※不在の事がありますので先にご連絡をください。