「ディア・ドクター」

無医村にふらりとやってきた伊野。
いつのまにか、医師として村人に迎えられ、
頼られて、暖かい人たちに囲まれて暮らしている。

そんな伊野先生が失踪した・・。
いったい何故？

誰にも理由がわからない。

笑福亭鶴瓶主演。

鶴瓶さんはほんとにいい芝居しますよね。

（多少ネタバレあり）


伊野先生はまったく人のいいおじさんでもなく、
自信たっぷりに人を騙してるわけでもなく、
必要に迫られて、
毎日毎日医師としての経験を積みながら
必死で勉強している。

偽医師だとばれたくないから？
それとも、お金のため？

違うのよ、それはみんな違うのよ。
どう違うのか？

本当の医師とはいったい何？
免状さえあればいい？

それだけの問題点を突きつめようとするわけでもないけど、
誰もが「疑問符」を持ってることかもしれない。

私たちは、大人の資格がある？
親となる資格がある？
人にものを教える資格がある？

本当の正義とは？

そして伊野先生が出した「最後の命の扱い方」の答えとは？

特別な疑問ではない、ありふれた生活の中で
一度は誰もが突きつけられる。

最後のシーンが最も好きです。
良かったな～。
西川美和監督。この監督はすごいです。


２００９年　邦画