まさか本当に日本に決まるとは・・・。
音楽界も盛り上がって欲しいものです!
それはさておき、ライブハウスでの色々な勘違いや、心構えなどを
少し書いてみたい。
良くありがちな間違いね。
先日のライブでのヒトコマ。
リハーサル開始のバンド、機材をセッティング&調整中。
ステージ下にいるボーカリストが「ギターの音、小さいよ、もっと上げよう」
と提言。ギタリスト「そう?こんなもんでいいと思うけど・・・」
下に居るボーカリスト「全然小さいよ」
そのやりとりを聞いていたステージ上にいるベーシスト「あのさあ、ここは
スタジオじゃないんだから、ステージ上の空間だけ考えればいいよ、
外音はまだPAが上がってないから調整してないから」
ボーカリスト「ああ、そうかあ、そうだね、失礼」
と言うことで、事なきを得たんでホっとしたんだけど、
これ、本当によくありがち。
セッティング中にステージ下に降りて、自分の楽器の音をしっかり聞かせようと
アンプのボリュームを調整されちゃうと、多分ステージ内ではちょっと大きい。
で、ボーカリストが迷惑する可能性が非常に高い。
まずはステージ内だけを考えてくれればいい。外音はPAスピーカーからも
音が出るから。もちろんこのクラスのライブハウスだとアンプの音、ドラムの
生音も外音に相当影響するんだけど、それでもアンプだけですべてを
賄おうとしなくても、いいからね。
ステージ内で、一番やりやすいように各自話し合ったりして調整して欲しい。
ドラムの音は全員聞こえるだろうけど、アンプの向きがスタジオと違って、
客席を向いている場合が多いので、マーシャルギターの音がベース側に
聞きづらかったり、その逆はあり得るね。
その場合は、アンプの音量を上げるか、モニターから返すか、始めて
PA側と相談して決めればいい。
その必要がなければ、ヘタに色んな物をモニターから返さない方が得策かもね。
通常の4人編成、例えば、Vo、G、B、Dなどの場合はこのくらいのライブハウスだと、
モニターに頼るのはボーカル、コーラスだけで十分でしょう。あとは物理的にアンプから
の直接の音だけで十分。
よほどギターの音をベース側で聞きたい場合は、モニターから返す、あるいは、
ギタリストが自分の音を前のモニターからも聞きたい場合はそれも可能。
ただ、自分がコーラスをやる場合はそれも一緒になるので聞きづらくなるけどね。
あとは、キーボード、もう一人のギター、などが入ってくるともうちょいモニターに頼らなくては
いけなくなってくる可能性は高いね。ドラム側にJC-120が聞こえづらいとか、あるかも知れない。
それでもまず基本はアンプからのみで考えた方がいいね。
うちはキーボードアンプもあるので、モニターとは別系統で音を出せるので、モニターから
より、分離はいい。
そんな具合にまずはモニター抜きでステージ内でバランスが取れることが大事。
その後、モニターに頼るのがいいね。
基本は「人の迷惑を考えてあまり大きすぎないこと」
これを守っていれば、ボーカルも気持ちよく歌えるし、小さすぎた場合は上げていけば
いいだけ。
大きすぎた場合は「下げて」って選択肢が出てこなくて、「ボーカルを上げて」って選択肢に
なる場合が多い。全員「上げる」方向に行きがち。
ここ注意ね。
「文句言われないくらいにギリギリに上げる」これを気にしているだけでいいと思うよ。
あんまり気にしすぎて気持ち良くない音量でやっても良くないからね。
さて、もう一つ、全然方向は変わって・・・。
チューニング。
先日、アンプラグドイベントでカポをしながらペグを回しているアーティストが
いたんだけど、カポしながらチューニングって難しいよね。
やっぱりちょっと安定しない。
出来ればペグを回したあと、カポを少し弦から浮かせてあげて、弦にかかる
プレッシャーを解放した方がより安定してチューニング出来るんじゃないかなあ。
一応カポをしながらペグを回してもチューニングは出来るけど、押さえつけられてるから
不安定かもね。
あと最後に、先日、仲のいい知り合いがオープンマイクバーにギターを弾きに来て
くれたんだけど、毎回、何かしら忘れてくるのね(苦笑
シールド、ストラップ、カポタスト、電源・・・、逆に譜面を店に忘れて行くとか。
で、まあ、店にあるから貸すけどさあ、毎回、ステージに上がってから、「アレ忘れた、
コレ忘れた、TOSHIさん貸して」って言ってくるんだけど、他の人もスタンバってから
そんなこと言ってると、うちはいいけど、他の店でのそういったセッション的な場面で
ちょっとマズイと思うんだよね。
もちろん誰でもミスはあるから、しまった!ってことは俺にもあるんだけど、それでも
そういうことがないように予備を入れておくとか、EFケース内に全てセッティングして、
電源を入れるだけですぐ音が出るようにしたり、電源が故障したときや、ワイヤレスの
電池がなくなった場合なども想定して予備も入れておく。知らずにスイッチがONに
なっていて、電池残量ゼロってこともないことはないからね。
シールドも余分に入れておく。指版スプレー、ボールペン、LEDライトも入れて
おくね。ステージ上は暗いことが多いからね。
あと小さ目のドライバー、弦高を調整する六角レンチ、ネックのトラスロッドを
回す六角レンチ、ボックスレンチなども入れておくね。
ピックも大量、大漁(笑)!
実際のステージの時は、エフェクトケースにピックはたくさん入っているけど、
マイクホルダーに付けたり、落とした時のためにポケットに忍ばせておいたり
するよ。演奏中や歌ってる最中にエフェクトケースまでいけないからね。
で、なんでも借りれるからって、それを頼りに行くと、もちろん無かったときに
困るってのはあるんだけど、もう一つの懸念は、あまり良くない物を貸し出される
こともあり得るってこと。多分最高級品は貸し出し用にはしない、普通(笑)。
だからそんな冒険をしたくない人は、自分で防衛した方がいい。