映画繋がりってことで、自分の好きな映画を・・・ではなく、逆に
嫌い、と言うか、これはダメでしょ的な映画の話を・・・。
基本的にエンターテイメントや商業映画は内容がどうあれ、
まずは”後味の悪いものにしない”って最低限のルールがあるように
思うね。面白い、面白くない、怖い、怖くない・・・等は仕方ないと思うんだけど、
基本的に見た後にイヤな気持ちが残るようなものは作らないのがお約束では
ないかと思うんだよね。ドキュメンタリーじゃあるまいし、エンターテイメントの
世界なら後味が悪いものは作らないようにすれば、避けることが出来るはず。
これは音楽のステージにも通じると思うよ。何もいつも子供が安心して見れる
ものをって言っているわけではなくて、どんなにショッキングな演出や、刺激的な
ステージ、恐怖をあおるもの、下品なもの等、一見不快に思えるようなものでも、
観終わった後に”後味の悪さ”が残らなければOKだと思うんだ。
観終わった後に不快感や見なければよかったと思える様なものはどうかと思うね。
それも含め”自分の表現方法で受け取る側の問題だ”って意見もあるかも知れないけど、
少なくとも予想は出来るだろう。それをあえてやると言うのは勝手なんだけど、
多分誰からも支持されない。
話を映画に戻すけど、先日、そんな話をしていたら知り合いの方と、2作品も一致した(笑)。
やっぱりみんな感じ方は同じなんだな。
ま、どっちも有名だし、きっと他にもいっぱい後味の悪い映画は存在するだろうけど、
内容はいいのに後味が異様に悪い映画ってことで、この2作品は結構有名ではないかと思うね。
一つは「ダンサー・イン・ザ・ダーク」歌手のビューク主演のやつね。
内容はいいんだ。ちょっと悲惨なんだが、がんばって夢を見てますよ的な映画で。
少しミュージカル仕立てで。カメラは逆に変に凝って、ハンディカメラで臨場感あふれるように
撮ったとか言って、これは個人的には見にくいし、素人作品みたいでマイナスなんだけど、
まあ、映画自体は悪くないと思う。感動的な映画にすることも出来たと思うんだけど、結局、
オチがまったく救われない。主人公は1ミリも救われないで誰も幸せになることなく、今までの
苦労が一つも報われず終わる。なんだ?これ。時間返してって思うほど。
まあ、問題提起なのかも知れないけど、基本的に後味の悪い、観終わった瞬間は多分、誰もが
見なければ良かったって思うような映画。
内容がきちんといい作品に出来ているだけにオチだけが実に残念な映画なんだ。
映画自体がチープでダメ映画なら、ラストなんてそれほど影響しないだろうけど、ここまで
オチがショッキングに映るのはそこまでがきちんといい映画だからなんだよね、きっと。
数々の賞は取ったみたいだけど、俺的には単純に”後味が悪い”のはどんなに感動的でも
却下したくなる。
「ミスト」
スティーブン・キング原作のこの映画、ラストは確か変えたんじゃなかったかな。
ショッキングですよ、ええ、凄い大どんでん返し的なオチがついていますよ。
観た人全員が「ええーっ!」って椅子から転げ落ちるほど(多分)。
しかしねえ・・・ここまで悲惨な末路にしちゃうと、ショッキングを通り越して、
生きて行くのがイヤになる。それほど救いようのないラストシーン。
スティーブン・キングらしく、得体の知れない化け物出現映画ながらも人物像なんかを
細やかに描いていて、人間にも焦点があてられていて、結構いい映画なんですがね・・・。
あと個人的には「セブン」もあまりいいとは言えなかったな。ブラッド・ピット主演の。
基本的にあまり面白いとは思えなかったし、難しいしな(苦笑
一回観ただけじゃわからないのかな。隠された意味とかあるのかな。
なんにせよ、後半はずいぶん後味の悪いイヤな、やるせない展開だよね。
ちなみにモーガン・フリーマンっていつも同じような役だよね。正直言ってあんまり
好きじゃないや(笑)。
まあ、個人の感想なんで、別な意見もたくさんあるだろうし、正解、不正解はないんだろうけどね。