教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

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小田急相模原ライブハウス <T☆ROCKS>のオーナー「TOSHI」です。 音楽の話、音楽以外の話・・などなど色々!HPの 「教えて!TOSHIさん」も更新中! t-rocks@jcom.home.ne.jp

音楽と政治

2014-11-23 | 日記

衆院選が始まるわけですが・・・野党が躍進するはずもなく・・・景気も回復する見込みも

薄いまま日本は進んでいくのかな。

 

ところで最近少し疑問と言うか、あれ?いつからこうなったんだろう?って思うことに、

大雑把に左寄り、右寄りと分けた場合に昔は多くのミュージシャンは左寄りが多かった・・・

のではないかと記憶しているんだけど、最近は時代の違いもあるかと思うけど、

特に思想を持たないか、右寄りの人が多いように思うんだよね。

気のせいかな。

ま、最初に言っておくけど、この話題は非常にデリケートなんで、あまり突っ込んで

話せない(笑)。それに自分はたいした思想も持ってないし、社会性に乏しいので

あまりその手の話は詳しくない(苦笑

 

なんだけど、なんか、ほら、昔からミュージシャンって反社会的と言うか、「自分の

国は素晴らしいぜ」って言ってる人はあまりいなくて「革命を起こそう」「自由を我らに」

なんて言ってる場合が多かったからさ。

その思想と左寄りの考えを混同してはいけないってこともわかるんだけど、少なくとも

右ではないな・・・と。

 

ま、つまり、自分が育ってきた年代の空気って1960~1970なんだけど、ベトナム

戦争もあれば、その前には安保闘争とか学生運動などに象徴されるように

左翼的運動が盛んだったんだよね。

もちろん賛同しているわけではなくて、連合赤軍の一連の事件のように凄惨な

事件も多くて、子供心に怖いなあとは思っていたけど、少なくとも、フォークソングや

新しい音楽ってのはやはり社会の不条理や不満、反社会的な事柄を歌うことが

多かったなあと思ってね。いわゆるプロテストソングってやつなんだろうけど、

誤解をを恐れずに、また大雑把に言ってしまうと、若者はみんな自分の国に

疑問を持っていた・・・みたいなね。

 

それがいいって言ってるわけじゃないよ。

大体個人的には音楽に政治的思想を持ち込むのはあんまり好きじゃない。

愛だの恋だの、あるいは身の回り半径5mくらいの不幸を歌っているほうが

聞いているほうも楽だからねえ(笑)。アイルランドに平和を!って歌われても

ちょっとね・・・。同じように「竹島を返せ」って歌があったらちょっとやだよねえ。

それ自体じゃなくてそれと音楽を結びつけるのはあまり好きじゃないってだけだけど。

 

昔の日本は今よりもっときな臭くて危険だったんだ・・・と言っても、自分が幼少の頃、

1970年代しか知らないけど。

日本人同士が、ヘタしたら殺し合いまで発展する事件も多かったんだよ。

怨恨じゃないよ。思想でだよ。ゲバって聞いたことあるでしょう?

いわゆる左翼は警察とよく衝突していたし、衝突ってのは肉弾戦で、ゲバ棒持って

暴力ってことだよ。また内ゲバと言って、組織内部での粛清、リンチなども多かった

んだよねえ。有名な浅間山荘事件なんかも仲間を数名殺してから立てこもったんだよねえ。

よど号ハイジャック事件なんかも赤軍派、新左翼組織なんだけど、もうとにかく、日本人は

今みたいに日本人同士仲良くして軍事力を上げてでも他の国からわが国を守ろうって、

人ばかりじゃなかったんだよ。

もちろん日本が嫌いなんじゃなくて、新しい国家体制、資本主義国家でなく、社会主義、

共産主義の国に生まれ変わろうと考えている人が大部分だったはずだけど、それを

過激な暴力によって成し遂げようとしていたわけなんだよね。大雑把に言うとね。

 

で、音楽の話に戻るけど、どうしても虐げられた若者が音楽を通して自分の主張を

するって構図、または間違ってもブルジョワジーではなくプロレタリーアートの人々が

奏でるもの・・・って構図が多かったと思うんだよねえ。

まあ、それは今でもあるだろうけど、随分曖昧になってきたなあとも思うね。

アイドルもさ、昔はお金持ちのお嬢さんではなくて、逆に貧しい家の出の方が受けたり

してたよね。孤児院で育った、なんてのを売りにしているアイドルだっていたくらいだしね。

今はセレブとかお金持ちも随分もてはやされているから変わったなあって、ちょっと思ってる

だけなんだけど。

 

でもまあ、多分だけど、ミュージシャンはあまり政治的思想は持たないほうが賢明かな

とも思うね。持ってもあまり発言しないほうがいいかな。

結局時代によって変わってくるしね。例えばだよ、本当に例えばだけど、忌野 清志郎

なんて若いときはバリバリの左寄りだったと思うんだよね。でも今生きていたらどうだろう?

「竹島を取り戻そう」なんて歌を歌っていないとも限らない。いや、それはそれで賛同するけど

音楽を通して訴えられるとファンも巻き込むからなあ。

 

まあ、いつの時代もどちらかに偏ると危険なのかもしれないけどね。

右がいて左がいて、バランスが取れているのかねえ・・・?

それにしてもここにきてアメリカを始め、資本主義国家がイマイチ元気がなく、

かといってやはり共産主義や社会主義国家が繁栄してきているとも思えないし、

ま、中国は遅れていた分、ここに来て元気があるけど、それでもいまだかつて

社会主義国家や共産主義国家が資本主義国家より繁栄したためしはない・・・よね?

違ったらごめんなさいね。ソ連もああなったわけだし・・・。

いやー、小学生レベルの話をしている気もするんだけど(すいません)、なんかこう、

本当に新しい体制でも必要なんじゃないかって気もするよねえ。

資本主義だって、景気のいいときはいいけど、結局はいつまでたっても、格差の

ある社会は変わらないわけで、支配階級と労働者階級がしっかりとあるわけだし、

かといって社会主義、共産主義だと平等になるかも知れないけど、競争が生まれ

にくいので、他の資本主義国家に差を付けられる危険性が多分にある。

 

また、法治国家ってのももちろん致し方ないんだけど、個人的には、まずここからして

幼稚な気がする。国民や国が定めた法律を元にして暮らしてゆきましょうってことは

逆に言えば法に触れなければ何をしてもいいって輩を生み出すから、実際、結局は

そんなことまで法律で定めなければいけないのかって事が増えてきている気がする

んだよね。一言「常識で考えろよ」で済まされないってことはやっぱり幼稚なんじゃ

ないかって思うよ。常識とか道徳心で物事を決められれば一番楽だろうけど、現段階の

地球人じゃ到底無理だろうね。ま、自分だって自信ないけど(苦笑

 

もうそうなってくると究極の体制としてアナーキズム、無政府状態まで行っちゃうのは

どうか?って話にもなるんだけど、まあ、さすがに・・・それこそ場所によって格差が

生まれるだろうなあ・・・。戦国時代に戻りかねない気もする。

 

やっぱりいつまでたっても難しいね。

 

で、最近の若者はどうなのか?って話だけどどうなんすかね?

ま、学生運動が盛んだった頃だって、大学生の全員が全員やっていたわけではないし、

そもそも大学に行っている若者は今よりずっと少ないわけで、その頃もノンポリと言って

政治的思想を持たない人たちもいっぱいいたわけで、今はそう言う層のほうが多いのかな?

って気もしないでもない。

 

*意見には個人差があります。個人的思想で何者をも賛同、または批判する日記ではありません。