教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

T☆ROCKS:TOSHI

小田急相模原ライブハウス <T☆ROCKS>のオーナー「TOSHI」です。 音楽の話、音楽以外の話・・などなど色々!HPの 「教えて!TOSHIさん」も更新中! t-rocks@jcom.home.ne.jp

あなたの知らない世界

2015-08-24 | 日記

夏ですねえ。

夏と言えば”あなたの知らない世界”、いわゆる”心霊”ですよねえ(笑)。

 

子供のころは怖かったねえ。夏休みにお昼の番組で特集をやるんだけど、

今見たら大したことない心霊写真でも当時はすごく怖かった。

風景の中に人間の顔に見えなくもない模様が写ってる程度のものばかり

だったと思うけどね。墓石に写ってたりするとそれだけでもね。

マンガも”恐怖新聞”とか”うしろの百太郎”なんかが怖かったなあ。

楳図 かずおとか古賀 新一のへびシリーズなんかはさして恐怖は感じなかったけど、

つのだじろうのやつは本気で怖かったわ・・・。

しんぶ~ん、グワシャーン!!




さて、”あなたの知らない世界”だが、心霊と言うくくりにすると胡散臭くなって、

TVなんかでよくやっている変なバトルみたいになって、バカらしくなってしまう

わけだけど、この3次元の世界のほかに他の世界があるとしても不思議ではない

とも思っている。なので、どういった現象なのか興味はある。

それこそ物理的に、唯物論的にああいった世界の説明がなされないものか、

期待をしているんだけど、TVなどでは大体はいつもふざけた感じになるか、心霊組(?)が

バカにされて終わる(笑)。ま、大体ヤラセの写真や動画が多いのがまずダメなんだけど。

誰がどう見ても作り物ってのもひどすぎるよね。女の子はずっとそこに隠れていたのかよ?

みたいな。パンすると必ずもういないし。

ちなみに私自身はまったく霊感(と言われるもの)がない。と思う。

そこで以前より疑問だったのだが、いわゆるアレを見える人は”目”で見ているだろうか?

と言うことである。自分はすごい近眼で裸眼では30センチ以内でないとピントが合わない。

それ以上は裸眼ではすべてぼやけて、モネの睡蓮とか人物なんかは日傘をさす女みたいに

見える(苦笑)。信号機なんかダブってたくさん見えるので最大公約数の図表みたいに

なってる。赤信号なんか10~20個くらいになってるね。

 

ま、そんなわけなんで、もし就寝中に部屋の片隅にアレが見えたとして、薄暗い部屋の

中だったら裸眼ではにじんでぼやけてまず見えない。なのでせっかく出てきてくれたと

言うのに、認識できずにまた寝入ってしまうと言う残念な結果になってしまう。

幽霊さんには「気づかんか~い!」って突っ込まれてしまう。

しかし、もし”目”で見ていないのなら、何メートル離れていても、”ソレ”だけが見えると

言うことになるんだけど、どうもそれは信じがたいんだよね。

まあ、実際に見たことはないので、なんとも言えないところなんだけど、もし見える人で、

ド近眼の人がいたとしたら、その人は眼鏡を外した状態ではまったく見えないのだろうか?

で、気配を感じて、慌てて眼鏡をかけて「おわ!いた!」なんてなるのだろうか?

いや、ホント、5メートルも離れて薄暗かったらほとんど見えないんで、たとえば物体は

なんとなくわかるとしても”恨めしい表情だった”とか”悲しそうな顔をした女の子だった”とか

そんな細かいところまではまずわからない。

よく心霊番組なんかで、トンネルの中の数十メートル先を指さして、あそこにいる・・・なんて

やってるけど、目がいいなあ・・・と思うけど、そういうことではないのか。

炭鉱の仕事をしている人たちがたくさん見えるとか軍人さんが・・・とか言ってるけど、

視力とは関係ないのかね。





リハについて~3

2015-08-24 | 音楽的アドバイス

さて、またお葉書が届いたので、ご紹介しましょう。

 

”ライブで、外音は大きく変えたりしているのか?モニター環境は

変えることはできないのか?”

 

まず、外音は、もちろん常に最適になるように微妙な調整が続く。

と言いつつ、そうでもない場合もある。

例えば、お客さんがだんだん増えてきて、特定の周波数がお客さんの

洋服などに吸われて、音が変わって聞こえてくる場合。

少しずつ調整して、いい感じに整えていく。と言っても大体はベースやバスドラムの

ロー、それからギターの高域などの耳につく部分が一番変わって来るので、その辺を

調整することが多い。

また、例えば曲によってベースの低域が強く、1曲前より、バスドラがマスキング

されて聞こえてしまう場合、ベースの外音を少し下げて、キックを強めに出したり

して調整する。もちろんVo、他の楽器にしても常にバランスよく聞こえるように

一瞬一瞬調整してる。

一番多いのは、バンド系でAメロのVoが沈んで聞こえづらい場合に、

グっとVoを突いてやるってことだね。サビに向かって下げて行くと(笑)。

ギターもね、意外と難しいのはディストーション系とクリーン系を使い分ける場合に

やはり聞こえ方や音の厚さなどが違ってくるので、これの処理はちょっと難しい

ときもある。ひずみがなくなるとやはり相対的に薄く感じるからね。

ま、初めにも書いたけど、たいして調整をする必要もない場合も多いけどね。

 

ピアノ系に関しては、弾いているポジションによってだいぶ違ってくるので、

例えばバンド内で使う場合、あまりにローに寄っていると抜けない時があるので、

少しローカットして1~4khzあたりを持ち上げる時もある。これで音量を上げなくとも

聞こえやすくなるよね。ギターやアコギもそう。

要はかぶっている周波数をいかに少なくするかなんで、それでだいぶいろんな

音が聞こえやすくなる。不自然にならない程度にね。

 

さて、モニターに関してはどうか。

これは、特に何も問題なく調整することは可能。

なので、よくT☆ROCKSでは始まる前に”ライブ中もモニター環境で要求があれば言って

ください”と言っている。

例えばギターの音量なども、どこか違う場所のモニタースピーカーから返している場合、

もしギターアンプの音量が変わってしまうと、モニターの音量も変わってしまう。

それでもこちらではヘタにモニターのレベルを調整できないので、そのままにしている

場合が多い。リハと本番でアンプの音量が変わってしまった場合に起こりやすいし、

本番中もボリューム操作、あるいはエフェクターの音量ミスなどで急に音が上がったり

下がったりした場合は、それがそのままモニタースピーカーからの音量に影響する。

 

それから、ほとんどの人がモニターをよく聞きたいと思うだろうけど、そのコツとしては、

やはりまずは”たくさんの音を返し過ぎない”、”ステージ内の音量をあまり大きくしない”、

”アンプの向きを考える”・・・等々な感じだと思うんだけど、もう一つね、大事なことに、

”モニタースピーカーの近くに立つ”と言う一番当たり前のことがあって・・・。

ま、結局、これが一番有利かなと思うんだけど、これ、できていない人、多いんだよね。

多いのはステージ奥に引っ込んで歌うクセのある人、必然的にドラムのすぐ前で歌う

ことになるんだけど、そうすると、ドラムの音が自分の声を邪魔するし、ステージ前方に

あるモニターからもどんどん遠ざかってしまう。

どうしてもね、モニターから離れると不利ではある。イヤモニではないので。

それとその他の人もね、自分専用のモニターはいったいどれか、とステージに上がったら

確認するといいよ。自分の立ち位置より少し外れているとか、向きが違う場合もあるかも

知れない。大体のライブハウスは普通にVo,G,B,Dなどの立ち位置に合わせてモニターを

置いていると思うんで、ほぼそのままで大丈夫だと思うんだけど、たまに方向がズレている

かもしれないので、その場合はすぐスタッフに言って”自分の立ち位置はここなんですけど”

って言えばいいと思うよ。特にキーボードの方は多少イレギュラーになる場合が多いから、

気にした方がいいね。

 

それと、わかるかと思うけど、”外音”と”モニター音量”は分離できているから、外音を

上げ下げしてもモニターの音量には影響しない。逆もしかりだけど、物理的にモニターの

音量を上げて、それが外音に漏れてくる場合はお客さんの耳に聞こえる音に影響する。

 

それから”モニターの音質に注文をする人”もたまにいるけど、もちろん極力協力は

するんだけど、やはりどのライブハウスもいかに効率よくモニターから音を返すか、

を念頭に置いていて、まず一番の敵である”ハウリング”がおきないように、ハウリング

しやすい周波数をGEQでカットしていることが多い。

なので、あまり素晴らしい音質で返そうとすると、ハウリングしやすくなって、音量を

上げづらいときがあるかも知れないのでその辺も鑑みた方がいいかもね。

あと余談だけどさ、A.ギターなどで”中域を少し上げてくれますか?”って言われて、それは

いんだけど、これ、”中域”って言う定義はないんだよねえ。法律もないので、一人一人

中域の定義は違っちゃう。たぶんアコギで中域って言ったら、確かに500hzから2khzあたり

を言うとは思うけど、500hzを上げるのと2khzを上げるのとでは全然音が違っちゃうからなあ。

もちろん、”800hzを上げてください”って言ってくれれば、こちらも一番わかりやすいけど、

そう言ってくる人はいないんだな。

まあ、あまり細かく言われても、それなら自分の足元でなんとかしてくれって話になるので、

これまた難しいんだけど。

 

 

あ、今回、リハについて・・・じゃなかったな(笑)。