教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

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小田急相模原ライブハウス <T☆ROCKS>のオーナー「TOSHI」です。 音楽の話、音楽以外の話・・などなど色々!HPの 「教えて!TOSHIさん」も更新中! t-rocks@jcom.home.ne.jp

青春の殺人者

2018-09-04 | 日記

「青春の殺人者」1976年公開。

水谷豊、原田美枝子、市原悦子。

 

 

アメリカ映画で言うところのアメリカンニューシネマと

言ったところでしょうか。

ストーリーで持って行くと言うより、若い主人公たちの

心情、生きざまなどを丁寧に描いて行くような作品。

”俺たちに明日はない””イージーライダー””明日に向かって撃て”

などなどのような刹那的に生きる若者像とでも言うような。

 

 

今でこそ品行方正な役柄だけになった感のある水谷豊ですが、

若いころは”傷だらけの天使”に代表されるような大人社会に

反発する若者をよく演じていました。

 

こちらはNHKドラマ「男たちの旅路」での鶴田浩二、森田健作、

水谷豊。↓

”熱中時代”の先生役で急に真面目な役になってそこからシフト

したのかなとも思いますが、もちろん本人の希望などではなく、

北野広大先生役がハマったのでそういうオファーが増えたんでしょう。

 

この映画は両親を殺害してしまう若者の役です。

 

以前も書いたけど、こういった映画は半分はその時代に

タイムスリップしたいから観る場合も多い。

ハリウッド映画張りのエンターテイメントや起伏に富んだ

ストーリー、派手なアクションなどはなから求めていない。

この時代の持つ、猥雑さ、刹那さ、暴力性、いいかげんさ、

毒々しさ、刺激、民度、自由、不公平さなどなど、決して今と

比べて生きやすいわけでもないとは思う。けれどどうしても

この時代あたりに自分の原点があると言うか、この辺を基準に

考えてしまう部分があるのも事実だ。

もちろんどの時代にもその時代なりの大変さはあると思うし、

この時代が良かったのかと言われると実はそうでもない。

おそらく今の方が表面的にはずっと安全だ。

現代と比べるとずっと雑で乱暴で大雑把な時代。町を歩くのでさえ

怖かった。やっぱり現代の方がいいに決まっている。

そうなんだけど、なぜかこの頃の映像を観たりすると

泣きたくなってしまうのだ。

本当にあんな時代があったのだろうか。幻ではないのか(笑)。

日本中がエネルギーに満ち溢れていたように感じる。

自分が若かったせいかもしれないけれども。