教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

T☆ROCKS:TOSHI

小田急相模原ライブハウス <T☆ROCKS>のオーナー「TOSHI」です。 音楽の話、音楽以外の話・・などなど色々!HPの 「教えて!TOSHIさん」も更新中! t-rocks@jcom.home.ne.jp

弦は緩める?緩めない?

2014-01-05 | 音楽的アドバイス

これは人それぞれ、考えがあるだろうし、厳密に言うと弦楽器も1本1本違うわけで

正解はないのかもしれない。

ちなみに自分のベースはと言うと、半音下げて保管するようにしている。

またギターの場合はネックにかかる負担はベースほど大きくはないのでレギュラーのまま

放置でもいいのではないのかとも思う。(ネックに対してってことだけなら)

また、曲によってチューニングを変えることはしない。

よくステージ中にチューニングを変える場面を見るが、自分だったら面倒でもチューニングが

違う楽器を2本持って行くね。当然チューニングを変えることでネックが動くのがイヤだからだよ。

 

話を戻すけど、演奏後、弦を緩める人、そのままの人、両方いるが、緩める派の人の中でも

自分みたいに半音程度落とす人と、もっと緩める人、ベロベロまで緩める人とそれぞれだろう。

個人的に思うにはネックに、強いプレッシャーがかかっている状態が良くないわけで、また

そこから一気にプレッシャーがゼロになるのも怖いので、自分は半音落とすことにしているわけだ。

 

ま、下げようが下げまいがネックが安定しない楽器と言うのは存在する。

新品だろうと中古だろうと、これだけ温度も湿度も変わる環境だと木材だから伸びたり縮んだり

するから仕方ないね。高級な楽器の方が当然考えて作られているのでネックが動くことは少ない。

少ないけどこれまた保証はない。また中古の方が動きにくかったりする。時間が経てばやはり

木が安定するからだろうね。

また、冬は乾燥するので木が縮み順反りの傾向にあり、夏は湿気の関係で逆反りになる

傾向にある、と個人的に思う。

 

ただ、もう一つ、個人的な考えになるけど、ここまで書いておいて、実は緩めない方がいいのでは?

とも思う。理想はきっと常に一定の圧がかかっている状態なんだろうけど、それには弦を緩めず

常にレギュラーならレギュラーでチューニングをしっぱなしにすれば一番変化しないのでは?

とも思うからなんだ。ただ、弦と言うのはゴムと同じで常に縮もうとする力がかかっているはず。

そうするとネックにかかるプレッシャーと言うのは刻一刻と変化しているのではないかとも思う。

果たして弦をレギュラーで張りっぱなしと言うのはどこまでプレッシャーは一定なのか?

あるいは下げるとどこまで変化するのか・・・この辺も実は良くわからない。

加えて例えば1弦と6弦ならこれまたテンションも違うわけでネックのどこでも同じだけ

プレッシャーがかかっているわけではないってのもまたややこしい問題だよね。

 

そしてもう一つ、まず誰も語らないもう一つの要素に「弦」そのものはいったい緩めるのと

緩めないのはどちらがいいのか?と言うのがある。

実はこのために俺は弦を緩める派になっている部分もある。と言うのも先ほどのゴムではないけど、

やはり張りっぱなしよりは緩めた方が伸縮をすることに関してはいいのではないかと思うんだな。

 

また、では例えばレギュラーのまま保管していたとしよう。そこで、弾く際にはさすがにそのままって

わけにもいかないのでもう一度チューニングをし直すよね。そのときにチューニングが落ちていたら、

ネックが反ったか、弦が伸びたか、のどちらか、あるいは両方のわけでどうも精神衛生上、気になる

小心者なので、弦は緩めておく(笑)。少しね。

 

ま、そうは言ってもこんなのは個人個人でどうでもいい話なので、自分で好きにすればいいと

思うよ。また弦高を低めにしている人はこういうことが気になると言うことなので、普通は

それほど神経質になることもないだろうね。

自分はアルミの定規を常に持っていて、これで12フレット、5フレットなどのフレットの上から

弦の下までを測って大体の目安にしている。0.5ミリくらいは真夏と真冬で違ってくる場合も

多いし、新品の弦を張りなおした場合はこれまた伸縮が強いのでネックが反り、弦高が高く

なる傾向にある。その場合はほんのちょっとの場合が多いので、ブリッジのサドルを下げるだけで

対応できる場合が多いね。弦が馴染んで伸縮が弱まって来て弦高が低くなりすぎて来たら、

サドルを上げて対処すればいい。

人によっては「感覚」で対処している人も多いし、いちいち定規で測ることもなく自分が違和感を

感じなければいいってこと。

ただ、「弦の伸縮率も変化する」ってのも頭に入れておくといいと思うよ。

当然、古い弦の方が伸縮率も低いのでトラブルも起こりにくいはず。

 

必ずしも・・・ってわけでもないけどね。ネックと弦はこういう傾向にあるように思うって言う個人的

アドバイスね。


2014

2014-01-02 | 日記

T☆ROCKSも去年10周年を迎えたわけで、今年からはまた心機一転、がんばって

行こうかなと。

かように思っている所存でございます!

日々努力、反省を繰り返してここまで来たなあと思います。

いや、本当。好感度アップ的な発言だけど(笑)。

正直に言うと、どんどん謙虚になって行く部分がある。

機材的なこととかそういう物理的な部分は、確かに勉強したり、色んな本などに

より研究したりすればある程度は色々わかる部分もあると思うんだけど、

対人間である部分も大きいので、色んな人と接して仕事をすることにより、

様々な考え方をどんどん自分にインプットすることが出来る。

 

「これが良い」と言う自分の美学、ルールは誰にでもあるよね。

今でも自分の中には基本としてしっかりある。

あるけれども、色んなアーティストの色んな考え、音楽、表現の仕方に触れて、

それを拒絶する前にまずは理解するように努めようとしていると、こう、懐が

広くなってくると言うか、自分の考えの小ささみたいなものも痛感するようになる。

同時に素晴らしい才能と出会うことも出来て、その都度、自分の才能と言う物は

全然大したことないと客観的に思うこともできる。

 

これらを全て拒否して生きて行くことも出来るとは思うし、まあ、その方が少し楽かも

知れない。そうするとプライドだけ高くて、人の批判ばかりするような大人になって行く

可能性もあるけど。

 

「歳を取ると丸くなる」って言うのも、いい意味でも悪い意味でも使うようだけど、

そうねえ、経験を積んで色んな人と交わって行く中で、余裕が生まれて、いちいち

気にしなくなる、相手を許容できるようになる、その結果、丸い性格のように見えると、

そういうのも含まれているかもね。

ま、だからと言ってなんでも許容すりゃいいってわけでもないだろうけど。

自分が違うと思えばそこは譲らなくていいとは思うけどね。

 

30代から40代くらいって一番力もついてくるし、一番調子に乗ってくるときね(笑)。

社会的にも認められてくる場合が多いんで、つい周り全てに対して力を誇示し、

優位に立とうとする。ま、多分、普通の人間、特に男性は無意識にそうなると思う。

でもそのうち、はたと気づくわけね。それってバカらしくないか?って。

いつまでもその考えに固まっているのは小さいなと。不毛だしね。

 

また自分より劣っている(と勝手に思う)人を見つけると、怒りをぶちまけるようになるんだな。

社会全体に怒りを振りまいている人も多いよね。

まあ、確かに気持ちはわかるんだけどね。わかるんだけど、いちいち怒る対象を見つけて

回るのもどうかとね。

 

そこに気づくか、ずっと周りの人間に対して戦いを挑んでいくか。

単純にどっちが正しいとも言えないとも思う。

聖人君主でもないので全てを受け入れるってわけにもいかないし、怒るのも致し方ない

部分もあるだろう。

ただ、自分の小ささも認めて、色んな人や、特に若い人たちから学ぶことも多いと言うことも

あることを肝に銘じておくといいかなと思う。

 

自分も仕事柄、同じ世代の人たちとも接するけど、やはり自分より若い人たちと接する場合も

とても多い。20年以上違うと、そりゃ稚拙に感じる部分も多々あるけど、それでもやはり、

こりゃ敵わないって思うことだってたくさんある。音楽に関しては新しい素晴らしい形態が

確実に存在する。

彼らに足りないのは当たり前だけど経験だ。

 

まあ、あまりね、これだけ老若男女と接する仕事も少ないんで、どうしても自分たちの世代を

一番だと思いがちなのは仕方ないと思うけど。

 

気が付いたら始めた頃より少し懐が広くなったような気がするなあ、と。

締めるところはところは締めて、受け入れて吸収できる部分は素直に受け入れようと

思う今日この頃。