これは人それぞれ、考えがあるだろうし、厳密に言うと弦楽器も1本1本違うわけで
正解はないのかもしれない。
ちなみに自分のベースはと言うと、半音下げて保管するようにしている。
またギターの場合はネックにかかる負担はベースほど大きくはないのでレギュラーのまま
放置でもいいのではないのかとも思う。(ネックに対してってことだけなら)
また、曲によってチューニングを変えることはしない。
よくステージ中にチューニングを変える場面を見るが、自分だったら面倒でもチューニングが
違う楽器を2本持って行くね。当然チューニングを変えることでネックが動くのがイヤだからだよ。
話を戻すけど、演奏後、弦を緩める人、そのままの人、両方いるが、緩める派の人の中でも
自分みたいに半音程度落とす人と、もっと緩める人、ベロベロまで緩める人とそれぞれだろう。
個人的に思うにはネックに、強いプレッシャーがかかっている状態が良くないわけで、また
そこから一気にプレッシャーがゼロになるのも怖いので、自分は半音落とすことにしているわけだ。
ま、下げようが下げまいがネックが安定しない楽器と言うのは存在する。
新品だろうと中古だろうと、これだけ温度も湿度も変わる環境だと木材だから伸びたり縮んだり
するから仕方ないね。高級な楽器の方が当然考えて作られているのでネックが動くことは少ない。
少ないけどこれまた保証はない。また中古の方が動きにくかったりする。時間が経てばやはり
木が安定するからだろうね。
また、冬は乾燥するので木が縮み順反りの傾向にあり、夏は湿気の関係で逆反りになる
傾向にある、と個人的に思う。
ただ、もう一つ、個人的な考えになるけど、ここまで書いておいて、実は緩めない方がいいのでは?
とも思う。理想はきっと常に一定の圧がかかっている状態なんだろうけど、それには弦を緩めず
常にレギュラーならレギュラーでチューニングをしっぱなしにすれば一番変化しないのでは?
とも思うからなんだ。ただ、弦と言うのはゴムと同じで常に縮もうとする力がかかっているはず。
そうするとネックにかかるプレッシャーと言うのは刻一刻と変化しているのではないかとも思う。
果たして弦をレギュラーで張りっぱなしと言うのはどこまでプレッシャーは一定なのか?
あるいは下げるとどこまで変化するのか・・・この辺も実は良くわからない。
加えて例えば1弦と6弦ならこれまたテンションも違うわけでネックのどこでも同じだけ
プレッシャーがかかっているわけではないってのもまたややこしい問題だよね。
そしてもう一つ、まず誰も語らないもう一つの要素に「弦」そのものはいったい緩めるのと
緩めないのはどちらがいいのか?と言うのがある。
実はこのために俺は弦を緩める派になっている部分もある。と言うのも先ほどのゴムではないけど、
やはり張りっぱなしよりは緩めた方が伸縮をすることに関してはいいのではないかと思うんだな。
また、では例えばレギュラーのまま保管していたとしよう。そこで、弾く際にはさすがにそのままって
わけにもいかないのでもう一度チューニングをし直すよね。そのときにチューニングが落ちていたら、
ネックが反ったか、弦が伸びたか、のどちらか、あるいは両方のわけでどうも精神衛生上、気になる
小心者なので、弦は緩めておく(笑)。少しね。
ま、そうは言ってもこんなのは個人個人でどうでもいい話なので、自分で好きにすればいいと
思うよ。また弦高を低めにしている人はこういうことが気になると言うことなので、普通は
それほど神経質になることもないだろうね。
自分はアルミの定規を常に持っていて、これで12フレット、5フレットなどのフレットの上から
弦の下までを測って大体の目安にしている。0.5ミリくらいは真夏と真冬で違ってくる場合も
多いし、新品の弦を張りなおした場合はこれまた伸縮が強いのでネックが反り、弦高が高く
なる傾向にある。その場合はほんのちょっとの場合が多いので、ブリッジのサドルを下げるだけで
対応できる場合が多いね。弦が馴染んで伸縮が弱まって来て弦高が低くなりすぎて来たら、
サドルを上げて対処すればいい。
人によっては「感覚」で対処している人も多いし、いちいち定規で測ることもなく自分が違和感を
感じなければいいってこと。
ただ、「弦の伸縮率も変化する」ってのも頭に入れておくといいと思うよ。
当然、古い弦の方が伸縮率も低いのでトラブルも起こりにくいはず。
必ずしも・・・ってわけでもないけどね。ネックと弦はこういう傾向にあるように思うって言う個人的
アドバイスね。