教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

T☆ROCKS:TOSHI

小田急相模原ライブハウス <T☆ROCKS>のオーナー「TOSHI」です。 音楽の話、音楽以外の話・・などなど色々!HPの 「教えて!TOSHIさん」も更新中! t-rocks@jcom.home.ne.jp

かなしいときー

2018-09-08 | 日記

皆さんも悲しいとき、やるせないとき、色々ありますよね。

忘れてしまいたいことやどうしようもないさみしさに

包まれたとき、男は酒を飲むのでしょう(盗作)。

 

そんな時お酒を飲めないTOSHIさんはどうするか。

その前にお酒が飲めなくてそう言う部分では良かったと思うわ。

お酒の美味しさを知りえないと言う部分は損だろうけど、お酒に

逃げると言うことが出来たら、きっと自分は危なかったんじゃ

無いかと思う。

廃人まっしぐら・・・いや、そこまで自暴自棄にはならないか。

 

だって世の中、つらいことだらけじゃないですか。

人間だもの。としお。

 

と言うわけで(?)どう紛らわせているかと言うと、

色々あるようなんだけど、大体において、

 

本を読む。

映画を観る。

音楽をする。

 

この3つが多いだろうなあ。

 

なんだかんだ音楽ってのは自分の励ましになるのかなあと

思ったりもしますね。

自分にとって音楽ってどっちにも転ぶんだよね。

究極を言ってしまえば無ければこんなに悩まないし、あったからこそ

こんなに喜びも味わえたんだろうなあって思うし。

 

今は作曲をしなくなったんでそれについての楽しみや悩みは

なくなったけど、新しい曲を練習するだけでも塞ぎこんでいた

気持ちが少し元気になると言うか、ちょっと自信になると言うかね。

 

 

本についてはまあ、本当に色々と節操なく読みますかね。

読書家なんて偉そうなわけでもないしよくわかんなかったって本も

あるけど(笑)、まあ適当に。

若い人の小説はあまり読まないかな。

昔の小説、哲学的書、世界史、日本史、自己啓発的な物、オカルト的な物、

伝記、新選組関連・・・等々。

最近は結構並行して読む。三島とヒトラー、哲学書、キルケゴールなど

同時に読み進めることもあるけど、まあ、どれもそこそこ頭に入らない(笑)。

キルケゴールの「死に至る病」はもう全然わからん(笑)。

ちなみに哲学書は初心者向けにざっくりとまとめて解説してくれている本を

読んでいるだけ。コギトエルゴスム。

 

人物に関して言えば、三島由紀夫、チェ・ゲバラ、アドルフ・ヒトラー、

土方歳三、ジョン・レノン、など興味がある。

フィデル・カストロについても読みたいんだけどなんせ伝記のページ数が

多すぎて(笑)。

 

何回呼んでも面白いのがアインシュタインの相対性理論について

やさしく説明してくれる解説本。数字は出てこないやつ(笑)。

 

 

まあ、しかし何をしても悲しみが癒えるって言うのとはまた少し違う

んだろうけど、少しはまぎれるのかなと思うし、少なくとも音楽を

やっているとき、本を読んでいるときや映画を観ているときは回復

しようと前へ進んでいるのかもね。

 

また、これも歌の歌詞になってしまうけど、~悲しみに出会うとき、

あの人を思い出す、こんな時側にいて肩を抱いて欲しいと~

このように一人ではなく誰かと会うことによってもずっと救われる気持ちに

なったりするよね。

 

 

 

 

 

 


青春の殺人者

2018-09-04 | 日記

「青春の殺人者」1976年公開。

水谷豊、原田美枝子、市原悦子。

 

 

アメリカ映画で言うところのアメリカンニューシネマと

言ったところでしょうか。

ストーリーで持って行くと言うより、若い主人公たちの

心情、生きざまなどを丁寧に描いて行くような作品。

”俺たちに明日はない””イージーライダー””明日に向かって撃て”

などなどのような刹那的に生きる若者像とでも言うような。

 

 

今でこそ品行方正な役柄だけになった感のある水谷豊ですが、

若いころは”傷だらけの天使”に代表されるような大人社会に

反発する若者をよく演じていました。

 

こちらはNHKドラマ「男たちの旅路」での鶴田浩二、森田健作、

水谷豊。↓

”熱中時代”の先生役で急に真面目な役になってそこからシフト

したのかなとも思いますが、もちろん本人の希望などではなく、

北野広大先生役がハマったのでそういうオファーが増えたんでしょう。

 

この映画は両親を殺害してしまう若者の役です。

 

以前も書いたけど、こういった映画は半分はその時代に

タイムスリップしたいから観る場合も多い。

ハリウッド映画張りのエンターテイメントや起伏に富んだ

ストーリー、派手なアクションなどはなから求めていない。

この時代の持つ、猥雑さ、刹那さ、暴力性、いいかげんさ、

毒々しさ、刺激、民度、自由、不公平さなどなど、決して今と

比べて生きやすいわけでもないとは思う。けれどどうしても

この時代あたりに自分の原点があると言うか、この辺を基準に

考えてしまう部分があるのも事実だ。

もちろんどの時代にもその時代なりの大変さはあると思うし、

この時代が良かったのかと言われると実はそうでもない。

おそらく今の方が表面的にはずっと安全だ。

現代と比べるとずっと雑で乱暴で大雑把な時代。町を歩くのでさえ

怖かった。やっぱり現代の方がいいに決まっている。

そうなんだけど、なぜかこの頃の映像を観たりすると

泣きたくなってしまうのだ。

本当にあんな時代があったのだろうか。幻ではないのか(笑)。

日本中がエネルギーに満ち溢れていたように感じる。

自分が若かったせいかもしれないけれども。

 

 

 

 

 


太陽を盗んだ男

2018-09-03 | 日記

*ネタバレあります。

 

「太陽を盗んだ男」1979年公開、日本映画。

沢田研二、菅原文太。

 

昔、TVで観て印象に残っていた映画。

高校の理科教師が原子力発電所からプルトニウムを

盗み、原爆を作成する。

今でいうところのオタク気味で偏執狂の青年を沢田研二が好演。

もともとアバンギャルドな雰囲気のあったジュリーだけに

かなりハマっていたように思う。

 

映画自体も結構アバンギャルドで、当時は真面目に取り上げられていたと

思うけど、今ではカルト映画的な扱いになっている。

ま、そうね、演出がB級カルトっぽいところが多々ある。

突っ込みどころ満載と言うか。

シリアスに進んでいくかと思いきや、ところどころマンガチックな

演出になってみたり。少しそんな匂いがする。

全編緊張感があり、脚本自体が結構面白い。ただ原作が日本人でない

せいか普通そうはしないだろうと言うような行動をするのもご愛敬。

 

また放射能を扱っている映画のお約束の主人公の身体に異変が

起こってくる演出も不気味で良い。

 

皇居にバスで突っ込むシーンとか、そもそもプルトニウムを盗み

原爆を・・・と言う設定が今では不謹慎と言うことで作成不可能

でしょうね。セクトや過激派などのセリフも出てくる。

ただそう言った勢力は79年なのでだいぶ弱まっていた時期だと

思うけど。

 

で、原爆を作って政府を脅迫するんだけど、その要求が面白いんだ。

 

一つは

”野球中継を最後まで放送すること”

当時は試合が終わらなくても強制終了ってパターンが多かった。

自分は野球ファンではなかったんで逆に野球中継でいつもの

ドラマなどが中止になる方が嫌だったけど(笑)。

 

”ローリング・ストーンズの来日公演”

当時はキースの薬関係で入国不可だったのでストーンズを

生で観ると言うことは絶望的だった。

それもまだドームがなかったので武道館でね。この要求を

政府が飲むんだ。

 

もう一つはサラ金にお金を借りていたんで返すための現金。

結局それはビルの屋上からばらまくことになるんだけど。

 

池上季実子もいいですね。なんとなーく石原さとみっぽくない?

そうでもないか。

 

 

古い映画を観るのは、当時の時代感を観たい、味わいたいと

言うのが半分はある。

ここでも公衆電話やディスクジョッキー、ビーバーエアコン、

マツダファミリア、RX7、大洋ホエールズなど出てくるのも

楽しいし、考え方、その時代のアイデンティティなどが今と

随分乖離しているのを感じるのも感慨深い。

 

決してエンターテイメントに徹している娯楽作品と言うわけでも

ないので、必ずしも万人にオススメはしないけど、それでも

名作に違いないので観て絶対に損はない。

簡単に忘れ去ってしまうような作品ではないと思う。