若き日の淡き想ひ出辿り行く伊豆の下田の夏の陽眩し 筆者拙詠 下田街道にて
忘れぬうちにupしておこう。
6月初旬 伊豆に行ってきた。熱海に1泊、次いで下田に1泊であった。伊豆行きは10年ぶり。前回は畏友鈴木さんのワークショップに伊豆稲取 (クリックOK)へ行って以来である。
北陸新幹線が敦賀まで延伸したのでまずは新幹線で敦賀へ。「越前たけふ」駅より「つるぎ」に乗車。一駅12分あっと言う間に敦賀着。実は「越前たけふ」駅には無料の駐車場がある。この駅は新幹線のための新設駅で市街地から離れた山側にあり、北陸道の「武生IC」からほんの数分で目と鼻の先である。私宅から北陸道「丸岡IC」も5分とかからない。高速道所要時間20分。
さて、敦賀から特急「しらさぎ」で米原へ。鉄道系ユーチューブ等でも悪評高い敦賀乗り換えである。延伸前は「しらさぎ」は金沢から米原或いは名古屋へ直通だった。所要時間は僅かの短縮で乗車券はぐんと高くなり敦賀止まり。関西や中京方面の往来は不便以外の何ものでもない。
取り敢えずは往路(乗車券のみ往復)の切符でこの枚数。勿論それは私の好きな列車に乗りたいこともあるのだが。北陸新幹線は東京直行ならば早くて便利だが米原経由での東海道沿線駅へは不便になった。
私は所謂ツアー等の団体旅行は性に合わない。自ら行きたいところへ行く。それは「旅」だから。行程を調べて切符を買う。のんびりと車窓から沿線の風景を眺めるのは格別。パソコンもスマホも無かった頃は毎年全国版の列車時間表や旅雑誌を買って楽しんでいた。仕事の講演でも前泊・後泊しながら旅した。
生来人と群れるのは好きではない。勿論、これまで数多くの集団のリーダーを務め、多くの人間関係の中でそれをこなしてきたつもり。なので第一線を退いた今は自分ファーストでと思っている。
ツアーは宿は勿論、行程など全てお任せなので楽で便利だが、団体旅行なんては高校の修学旅行で十分。何事も自分で考え判断、行動することを旨としている。それはまたボケ防止にもなる。人間、頭は使わないとダメになるばかりだ。
ひとり旅だからこそ自分自身、人生についてマジ向き合えるのが醍醐味である。旅には三つの楽しみがあると言われる。
行く前の計画や準備。
次いで旅・道中そのもの。
そして帰ってからの旅の思い出 である。
久々の熱海だ。到着時間帯にホテルからのお迎えの車が待っている。ネットで一番口コミの良いホテルを選んだ。お部屋から相模湾を一望。
静かに夜の帳が下りる。港の町の灯が旅情を唆る。お部屋からベランダへ出ると海を渡ってくる夜風が快い。床に就くのが惜しいようなひととき。明日はこの旅の本命下田に向かう。 今宵これにて。