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ちょっと遅くなりましたが、「伊豆へ」のつづきを少しばかり。
今回は基本的には「カウンセリングワークショップ」でした。
私も長年に亘り、ワークショップやグループエンカウンター、そしてPCAなどを提供してきましたが、今回はちょっとリフレッシュ気分で参加させて頂きました。
私にとりましてこの、鈴木先生のところのワークの面白さは「寄席」でした。
落語とマジックショーを楽しませて頂きました。こんなに近くで本格的な落語を聴かせて頂いたのは初体験でした。小三馬師匠もくりのみ会の会員さんです。
同様に、会員さんのお一人に落語の研究家で、その方面の著書もあるKさんがおられ、江戸落語や、昔の江戸の人情・暮らしぶりなどを聴かせて頂きました。
もちろん、マジックショーもドキドキハラハラで、まさにプロ級でした。
ワークのタイムテーブルです。
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私のお話なんて、大したことはないのですが。
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趣のあるお部屋で、お軸の書を解説される鈴木先生。
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演目は品川心中 熱演の師匠の頬に玉の汗かな
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師匠は黒の絽のお羽織をお召しでしたが脱がれました。一生懸命のお姿に感動でした。
下田より来たりしひとの団扇ふるしぐさ床しき薄物の袖
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和服はいいですねぇ。下田よりご来訪のお二人の女性につい目が行ってしまうyoーサンでした。
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寄席も終わり、お客様も帰られた後は皆さんで楽しく美味しい夕食です。
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稲取を訪ねし理由(わけ)はもう一つ 金目鯛など堪能せんと (スミマシェン)
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くりのみ会さんは多士済々。皆さんが協力し合って、諸々の事をされます。
禅宗の修業の一つに典座があります。これは厨房でお料理を作る仕事です。鈴木先生は仏教の学びも熱心です。「道元とカウンセリング」や「親鸞とカウンセリング」と題した学びも続けておられます。こうして皆さんがお料理を作られることも正に典座なんですねぇ。
曹洞宗・永平寺を開かれた道元禅師は、典座に「喜心」「老心」「大心」と三つの心を説かれています。私は、いずれも相手に対する思いやりの心であり、喜んでさせて頂く心ではと受け止めさせて頂いております。
因みに、曹洞宗・大本山永平寺は私の住む(坂井市丸岡町)の隣町(永平寺町)にあります。
美味しいお料理や、おもてなしを頂いて、しみじみ感じたところでした。
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翌日の早朝はまず、鈴木師を「リーダー」(調声のことです。)に「正信偈(しょうしんげ)」(←♪クリックしてみてね)を読誦しました。「正信偈」とは正しくは「正信念仏偈」(しょうしんねんぶつげ)と言い、親鸞聖人の著書「教行信証」の中にある偈文です。浄土真宗では略して「正信偈(しょうしんげ)」の名で親しまれています。
さわやかに皆うち揃い正信偈勤めし後の心地よさかな
潮の香の漂う街をそぞろ行く相模灘より夏の日昇る
その後、皆で揃って稲取の街並みを歩いて漁港近くにある市場へ行きました。
地元の人や観光客で賑わっていて、さすがご当地ブランド「金目鯛」「キンメダイ」「きんめだい」の幟がはためいていました。
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稲取の市場の朝は賑わいて皆で戴く釜飯うまし
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簡単なテーブルを並べただけの食堂ですが、湯気の上がる釜飯と味噌汁が、ほどよく空いたお腹には絶品でした。
楽しい想い出は尽きないのですが、また何かの機会に。
8月も残りわずか、yoーサンもまたまた慌ただしい日々に突入致しております。
残る暑さも徐々に薄らいで行き、秋風も遠からじと存じます。どうぞ皆さまご自愛専一に。