コミュニケルーム通信 あののFU

講演・執筆活動中のカウンセラー&仏教者・米沢豊穂が送る四季報のIN版です。

【別冊太陽】 石川啄木

2012-05-10 | Weblog
今年は啄木没後100年になる。所縁の各地で色々な行事が催される。
折しも【別冊太陽 石川啄木】(平凡社 2012年5月24日付 初版第1刷)が刊行
された。
2月に湘南啄木文庫の佐藤先生からお聞きしていたので、早速入手した。



表紙(↑画像)右側に紹介文があるが、画像では見づらいので下記に転載しよう。

   明治の最後の年にひときわの光芒を残して逝った啄木
   歌集『一握の砂』や『悲しき玩具』のなかの一つ二つ、
   おそらく誰でもが思い出すに違いない。
   歌ばかりではない。詩や小説、評論、加えて日記も評価される。
   望郷の想いやまず、わずか二十六歳で夭折。
   歌、文学の魅力と波乱の人生を綴る。

とある。まさにその通りである。



カラー写真などをふんだんに取り入れたA4版全160ページの豪華本で、啄木愛好者としては
見逃せない1冊である。啄木について造詣の深い方々が執筆されているが、特筆すべきは我ら
が佐藤勝先生が4編の玉稿を寄せられている。



上掲の「雅号由来」をはじめ、「鴎外と啄木」、「観潮桜歌会」、「歌集『一握の砂』所載
の広告文」である。いずれもとても興味深く一気に読了した。

他にも興味ある作品が多いが、もう1つ紹介しよう。
石川啄木記念館の山本玲子先生の「忘れ得ぬ女性②芸妓小奴」がある。啄木を語る人たちは
先刻承知だが、啄木が心寄せた女性たちである。
機会を得て私が知るところを、もう少し詳しく紹介しよう。(乞うご期待)




もっと紹介したいが、興味のお有りの向きは、書店にてお求めあれ。

閑話休題

↓下掲の画像をご覧頂きたい。
これは、啄木没後50年に因んで刊行された「臨時増刊 文芸 石川啄木読本」である。
これを購入したのは私が13歳の時である。
半世紀を超えて私の座右にあり表紙も痛み、紙も黄ばんでいる。多感な少・青年時代私の傍らにいつも啄木がいた。いや、今も居続けている。


(パソコンの上に置いて撮影しました。Fjitsuさんの宣伝ではないですので)

目次を見て頂きたい。
コワイほど、錚々たる方々のお名前が並ぶ。もうご存命の方はない。













コメント (1)

季(とき)移ろいて

2012-05-01 | Weblog
【近況・心境】

                   
              岸辺に群れ咲くダイコンの花。誰が種を蒔いたのだろうか・・・。


   聖川の岸辺に群れる
   仄白き菜花目に染む
   日は高くして         筆者拙詠 2012.5.1

しばらくのご無沙汰でした。

春から初夏へと季(とき)は徐(おもむろ)に移ろいて行きます。
皆さまには如何お過ごしでしょうか。

年度末から、その初めへと。公用・私用に追われて、時は慌しく過ぎて行きました。 
この間、色々なことがあったのですが、とても書ききれないので割愛します。

5月は各地への講演・研修が多く入っており、GWは資料・レジュメ原稿を作成し
なければなりません。
以前はアシスタントの方が全てしてくれましたが、今は1人でたいへんです。
しばらくは、老骨に鞭打ちながらPCとにらめっこです。
でも、心は湖や海辺に行ってしまいます。

今日は所用で加賀市へ行き、帰途、逝く春の形見にと、冬以来数ヶ月ぶりに加賀の
マイロードをぶらりとして来ました。
山中温泉の鶴仙渓のあの渓流が加賀平野を潤し、大聖寺に入ると、もう大川となり、
ゆったりと流れます。やがて日本海は塩屋の海に注ぎます。
    

この川に架かる橋の上から、白山を眺めるのが好きです。
晴れた日に白山を遠望するとき、何故かしら心が洗われるような気がするのは不思議です。

その後、海辺へ出て、橋立漁港近くのサテンへ立ち寄りました。



広い庭園のお洒落なお店です。店内には冬季に使う暖炉があり、窓越に日本海が見えます。



静かな初夏の午後のひとときでした。

閑話休題

★実践カウンセリング研究会「萌え木」の5月例会は
11日(金)19:00~20:50
会場は福井市研修センター です。
テーマは4月の学習(講義:心がつながる伝え方)を踏まえて
「上手な伝え方の実践ができましたか?」です。
講義と発表&デスカッションです。
講師はyoーサンです。

★NPOカウンセリング研究会の本年度のメイン行事が決まりました。
この秋に(9月)公開講座「文学にふれて」ということで、啄木を取り上げます。
「啄木の歌と人生」のテーマで、レクチャーとデスカッション。そして初歩的な短歌の実作
をしてみたいと考えています。これを機に「啄木の会」(仮称)が出来ればいいなって。
会場は福井県生活学習館「ユーア・イふくい」です。
講師はyoーサンです。

関心をお持ちの方のご参加をお待ち致しております。

それでは季節の変わり目に当たりまして、どうぞ皆さまお身体一入お健やかでありますように。
今宵はこれにて。