コミュニケルーム通信 あののFU

講演・執筆活動中のカウンセラー&仏教者・米沢豊穂が送る四季報のIN版です。

信濃路へ Ⅲ

2009-09-26 | Weblog


みすず刈る信濃の湖(うみ)で出逢いたる
       幼(おさな)姉妹ら我に懐きて

                    (筆者近詠・信州美鈴湖にて)


湖が好きな私は、
以前から一度訪ねてみたいと思っていた。
美鈴湖はさほど大きくはないがとても美しい。
もともとは灌漑用の池であったのだが、戦後、改修整備
されて人造湖となったそうである。



岸辺に下り立つと、ふたりの女の子が近づいて来た。
「おじさん、何処から来たの?」・・・
おしゃべりが止まない。
家族で遊びに来ていて、近くで両親は釣りをしている。
姉の方は釣りについて、とても詳しい。
私にも釣ってみろと釣具などを持ってきてくれ、餌の付け方
まで伝授してくれた。

夏休みが終わりに差し掛かる頃だ。
こんな風景っていいなあと、しみじみ思った。
持っていたチョコをお礼に上げて湖を後にした。




  ♪ 樺の木の仄白き 影も薄れゆく
      寂しさに君呼べど・・・♪

今宵はこの辺で。つづきはまた。
                 ごきげんよう。
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信濃路へ Ⅱ

2009-09-20 | Weblog

     空穂の生家座敷


   信濃路は空穂の生家(いえ)に訪ね来て
       座敷(へや)に上りて歌人(うたびと)偲ぶ
                          (筆者近詠)

以前から一度訪ねたいと思っていた窪田空穂の生家と記念館を訪ねました。
JR松本駅辺りから車で20分程度ですが、マイカーにはナビがないので、
何度か尋ねながらの道程でした。


      空穂記念館


空穂は歌詠みなら知らない人はありませんが、彼は日々の暮らしの周辺を詠み
ながら自らの心を描写していて、啄木同様に私の好きな歌人です

「鉦鳴らし信濃の国を行き行かばありしながらの母見るらむか」 
     空穂処女歌集「まひる野」明治38年

巡礼となって、鉦(かね)を鳴らしながら故郷の信濃を行けば、在りし日の懐かし
い母の姿に会えようか。(拙い私の意訳です)

彼は早くに母を亡くしています。
茂吉なども母を想う歌が多いですね。茂吉も啄木も皆大好きな私です。





この日は午後から生家で「短歌の教え方講座」が予定されており、係りの方が
「よろしければどうぞ」とお声を掛けて頂きましたが、次の予定があり、後ろ髪引
かれる思いで辞去したのでした。


それでは、つづきはまた。ごきげんよう。

信濃路へ

2009-09-13 | Weblog

ゆく夏を惜しみて巡る
       信濃路の出湯の宿に来し方想う
                      (筆者近詠)



           (わさびの里にて)


                    
久々に信州を旅してきました。
若き日の想い出探しだったのかもしれません。


              (美鈴湖にて)
                  
しかし、冒頭の拙歌の
・・・来し方想う  は
・・・行く末想う  でもありました。
「推すか、敲くか」と言うよりも、いずれも私の心境でした。

私は、若き日から一人旅を好んでしてきましたが、
近年、それは人生の旅と重ね合わせてでもあります。



               (美ヶ原にて)


旅先での想い出(思索・思惟)はあれこれとあるのですが、
それは公開しないでおくことに。
公開するということは、読者を意識することになるから・・・。
だから、心の日記に記すのみに。

つづきはまたお近いうちに。
ごきげんよう。