船岡海軍火薬廠の講座を隔月で担当しています。
11月度は「火薬廠の水道施設と排水路」でした。
講座は90分ですが、120分以上の内容が必要です。
水道施設では、みなみさんから阿武隈川からの取水場を教えていただきました。
排水路については、濃廃水の乙排水路と稀廃水の甲排水路があります。
関係機関に調べていただき、何とか断片的ですが分かってきました。
現物がないかと調べていたところ、ひょんなところにあることが分かりました。
情報は管理人に寄せられ、管理人が確認しました。
ある方の庭です。土管状のものが3個あります。
本日、この方のお宅にお邪魔して許可を得て撮影してきました。
素焼きの土管に釉薬を塗り、焼き固めたものです。
土管は、直径75cm、長さ70cm重量も相当なものです。
これを継ぎ目にアスファルトを用いて継いでいきます。
継ぎ目から漏水も多くあったと聞いています。
地盤も悪く、地下水も湧き出し、設置に相当苦労したと聞いています。
土管に製造会社のマークがありました。瀬戸地方の会社でした。
持ち主の方に許可を得たので、しばたの郷土館に屋外展示の予定です。
船岡海軍火薬廠の戦争遺跡・遺物をしばたの郷土館に集めることに注力しています。