夕顔図小柄二題

夕顔図小柄
光源氏が夕顔の繁る屋敷の女主と一夜の恋。後の展開にも関わることから、ことのほか装剣小道具の画題として多く見られる。平安時代、食用にされる植物は忌避される傾向にあり、夕顔の生い繁る屋敷に住む女性は、即ち品位が低いとみなされたのだが、江戸時代にはずいぶん意識も変化したと思う。ただ、この小柄では、夕顔の存在感は少々怖い印象がある。物語に忠実であろうとしたためか。

夕顔図小柄

夕顔図小柄
光源氏が夕顔の繁る屋敷の女主と一夜の恋。後の展開にも関わることから、ことのほか装剣小道具の画題として多く見られる。平安時代、食用にされる植物は忌避される傾向にあり、夕顔の生い繁る屋敷に住む女性は、即ち品位が低いとみなされたのだが、江戸時代にはずいぶん意識も変化したと思う。ただ、この小柄では、夕顔の存在感は少々怖い印象がある。物語に忠実であろうとしたためか。

夕顔図小柄