競馬図目貫 石黒政常


競馬図目貫 銘石黒政常(花押)
競馬と書いてくらべうまと読む。早駆けの競争には違いないのだが、端午節句に関わる行事の一つ。男の節句と言われるように、古の節句では石投げの合戦やペーロンなど競い合う行事が多い。いずれも子供が健やかに成長することを願ったもの。石黒政常は加藤直常と柳川直政に学んで横谷風の精巧な作品を製作し、殊に花鳥図で独創世界を展開したことは良く知られている。この目貫は後藤風を倣ったものだが、色絵を濃密に施す点は町彫りの極み。石黒らしい華やかな作となっている。馬の斑文を金と銀の平象嵌で表しているので、先に紹介した祐乗の笄などと比較されたい。


競馬図目貫 銘石黒政常(花押)
競馬と書いてくらべうまと読む。早駆けの競争には違いないのだが、端午節句に関わる行事の一つ。男の節句と言われるように、古の節句では石投げの合戦やペーロンなど競い合う行事が多い。いずれも子供が健やかに成長することを願ったもの。石黒政常は加藤直常と柳川直政に学んで横谷風の精巧な作品を製作し、殊に花鳥図で独創世界を展開したことは良く知られている。この目貫は後藤風を倣ったものだが、色絵を濃密に施す点は町彫りの極み。石黒らしい華やかな作となっている。馬の斑文を金と銀の平象嵌で表しているので、先に紹介した祐乗の笄などと比較されたい。