五三桐紋図鍔
五三桐紋図鍔
象嵌とは、彫り込んだ下地に別彫りの塑像を嵌め込むことによって高彫や平面的な装飾を施す技術全般のこと。平象嵌は地面と象嵌の面を同じ高さに仕上げること。それゆえに色絵とは区別が難しい。布目象嵌は密に切り施した鑢目に金の薄い板などを叩き込む手法であることを説明した。この鍔は、魚子地に桐紋とその周囲の円い縁を高彫にし、金の薄い板を被せるように固着している。色絵か象嵌か判断に困るところ。円い縁を見ると、わずかに彫り込んであり、ここに金が嵌入されるよう工夫している。小柄櫃の縁も同様に、脱落しないよう筋が彫り込んであるのが、脱落部分に見える。技術を確認する上でも面白い作例である。
五三桐紋図鍔
象嵌とは、彫り込んだ下地に別彫りの塑像を嵌め込むことによって高彫や平面的な装飾を施す技術全般のこと。平象嵌は地面と象嵌の面を同じ高さに仕上げること。それゆえに色絵とは区別が難しい。布目象嵌は密に切り施した鑢目に金の薄い板などを叩き込む手法であることを説明した。この鍔は、魚子地に桐紋とその周囲の円い縁を高彫にし、金の薄い板を被せるように固着している。色絵か象嵌か判断に困るところ。円い縁を見ると、わずかに彫り込んであり、ここに金が嵌入されるよう工夫している。小柄櫃の縁も同様に、脱落しないよう筋が彫り込んであるのが、脱落部分に見える。技術を確認する上でも面白い作例である。