夕日図鍔 友直
夕日図鍔 友直
政随の洗練美とは趣を異にして、これも面白い。図柄の大胆さと荒々しさが、この太陽の表現を可能にしているのであろう。粒が鮮明な金を、しかも微妙に色の違う金粒を布目象嵌しているのだ。巴に見えるのは切羽台に柄が位置するためで、明らかにまん丸の太陽である。すごいし面白い。左下の岩の表面の描写においても、鏨を打ち込むことによる表情を活かしており、太陽の表現を、金粒の打ち込みによる布目象嵌とした理由も理解できよう。「政随翁図」とあり、先に紹介した政随を見た上での新趣の表現である。
夕日図鍔 友直
政随の洗練美とは趣を異にして、これも面白い。図柄の大胆さと荒々しさが、この太陽の表現を可能にしているのであろう。粒が鮮明な金を、しかも微妙に色の違う金粒を布目象嵌しているのだ。巴に見えるのは切羽台に柄が位置するためで、明らかにまん丸の太陽である。すごいし面白い。左下の岩の表面の描写においても、鏨を打ち込むことによる表情を活かしており、太陽の表現を、金粒の打ち込みによる布目象嵌とした理由も理解できよう。「政随翁図」とあり、先に紹介した政随を見た上での新趣の表現である。