日本産業カウンセラー協会講師 中台英子先生の「グループ・カウンセリングのスキル」
を受講しました。1日6時間ワーク主体の実践的な講座で、さまざまなグループに参加し
「グループダイナミックス(集団における心理的力動)」を体験しグループの理解を深
めることができました。
「グループ観察」「ファシリテーター(推進者)の体験」も貴重な収穫でした。
そして「自分にないもの、気付かないこと」をグループによって気付けることを体験を通して
実感できました。その結論が表題です。
関西大学 社会学部教授 川崎友嗣(ともつぐ)先生の講演「キャリア・コンサルタント
に求められているもの」を拝聴しました。
まとめとして
キャリア・コンサルタントには
「まず、実践し経験を積むこと」
「ネットワークを作ること」
「経験を積む中で必要になってくることを中心に継続的に学ぶこと」
「必要な働きかけを行うこと」
が求められる。複数のキャリア・コンサルタントが得意分野を生かし合うことも
考えられる
<キャリア・コンサルティング研究会
ーキャリア・コンサルタント自身のキャリア形成のあり方部会> 報告書より
補足「これからを考える」として
①「選ぶ」支援と「育てる」支援 -点と線ー
②現在と将来をつなぐ支援 -時間的展望ー
③自己理解について -アセスメント・ツールの活用ー
④職業理解・仕事理解について -職業情報の活用ー
⑤環境への働きかけについて -組織と個の関わりー
以上のバランスが大切
とのご指摘がありました。
横浜国立大学経済学部非常勤講師 井田喜治先生の「CC応用演習:学生」の講座を
受講しました。表題は 井田先生が筑波大学教授渡辺三枝子先生のお言葉を引用した
ものです。渡辺先生による原文は<「働く」ということを軸にしながら生徒の「生きる力」
を育てていくことを考えるのが、キャリア教育です> となっています。
(2004年6月月刊「高校教育」より)
その他印象に残ったのは
調査時点等細かいデータはメモしそこなったのですが
大学生で内定をとった学生へのアンケートで「就職活動で内定をとるために最も
重要なこと」に対する回答で最も多かったのは何だと思われますか?
それは「自己分析、自分の軸を確立」言いかえれば「アイデンティティの確立」
でした。(ちなみに私の予想は外れました)
これはまさにキャリア・コンサルティング・プロセスにおいて「相談場面の設定」
に次ぐ第2ステップ「自己理解」に該当します。自分自身を知ることの重要性を
学生が正し認識していたということは好ましいサプライズでした。
コミュニティ福祉研究所 庄子芳宏先生の「クライシスカウンセリング」を受講
しました。表記はその中の一文でそのあとに「支障がなければ障害ではない」と
続きます。
その他
・クライエントだけではなくカウンセラーにも危機は訪れる、抱え込まないことが
大切
・危機に対処するためには公的な福祉制度についてもっと学ぶ必要がある
(救済手段として活用できるものが多い)
・薬についても「抗うつ薬、抗精神病薬、抗不安薬、睡眠薬」は最低限度の知識が必要
・危機状態の最初の兆候は「普段何気なく(普通、当たり前に)やっていたことが
出来なくなる」という形で表れることが多い
・危機介入のステップ1は「場の中に飛び込むことである」
・希死念慮は「死にたい」自死念慮は「死ぬ」ということで後者の緊急性の方が高い
・本人の了解が得られれば主治医に会うべきである
・してはならないこと(WHO自殺予防の手引)
①状況を無視する
②狼狽したり、パニックになる
③何も問題ないと言う
④挑発的なことを言う
⑤些細な問題としてとらえる
⑥誤った保障を与える
⑦秘密にすると約束する
⑧その人を一人にしてしまう