JAXA(宇宙航空研究発機構)から金星探索機「あかつき」が9日、金星を回る軌道に入ったとの
発表がありました。
「あかつき」は2010年5月に種子島宇宙センターから打ち上げられました。同年12月に軌道投入に
挑戦しましたが、予想もしなかった主エンジンの故障で失敗しました。JAXAは約5年後となる今年7月、
本来は姿勢制御に使う小型の補助エンジンを使って、まさに離れ業の再挑戦で見事軌道投入に成功
したのです。JAXAの皆さんのご努力と快挙に心からの拍手を送りたいと思います。
「あかつき」の設計寿命は4年半で、すでにその年限を超えていたのも驚きです。
なお、日本の探査機が、惑星の周回軌道に入るのは初めてとなります。太陽と月に次ぐ明るさで
輝き、女神ヴィーナスの名で呼ばれる金星の神秘のヴェールがいよいよ剥がされようとしているのです。