放送大学の「睡眠と健康」(編著者:滋賀医科大学特任教授宮崎総一郎先生他)を修了しました。
この講座を履修しようと思い立ったのは 経営コンサルタントの立場から業績改善には従業員の
良好な睡眠の確保が不可欠であるということを実感していたからです。
印象に残ったのは睡眠障害あるいは睡眠不足により社会的な大事故が
多数発生しているということです。特に1986年に生じたスペースシャトル
「チャレンジャー号」の爆発事故にNASA発射管制官の睡眠不足による
判断力の低下が関与していたという事実です。これ以外にも、スマイリー島
やチェルノブイリの原発事故、巨大タンカー「エクソン・バンデーズ号」の
座礁による原油流出事故などが睡眠障害に関係していると指摘されて
います。
そして最近では不眠症あるいは睡眠不足と生活習慣病との密接な関連が
注目されています。
ここで厚生労働省が2014年に出した「健康づくりのための睡眠指針2014」を紹介します。
1.良い睡眠で、からだもこころも健康に
2.適度な運動、しっかり朝食、ねむりとめざめのメリハリを
3.良い睡眠は、生活習慣病予防につながります
4.睡眠による休養は、こころの健康に重要です
5.年齢や季節に応じて、ひるまの眠気で困らない程度の睡眠を
6.良い睡眠のためには、環境づくりも重要です
7.若年世代は夜更かし避けて、体内時計のリズムを保つ
8.勤労世代の疲労回復・能率アップに、毎日十分な睡眠を
9.熟年世代は朝晩メリハリ、ひるまに適度な運動で良い睡眠
10.眠くなってから寝床に入り、起きる時間は遅らせない
11.いつもと違う睡眠には、要注意
12.眠れない、その苦しみをかかえずに、専門家に相談を
表題ですが、2006年に「早寝早起き朝ごはん」全国協議会が設立されました。
その目的は、子供の望ましい基本的生活習慣を育成し、生活リズムを向上させ、
読書や外遊び・スポーツなど、さまざまな活動に生き生きと取り組んでもらうと
ともに、地域全体で家庭の教育力を支える社会的機運の醸成を図るために
「早寝早起き朝ごはん」運動を推進することです。