10月29日に首相官邸で、阿部総理が掲げる「1億総活躍社会」実現への具体策を論議する国民会議の初会合が
開かれました。15人の民間委員の1人である菊地桃子さんはその席上で「1億総活躍」のネーミングが分かりづらい
として、表題の新名称を提案したとのことです。
私はこの報道に接して「まことに当を得た素晴らしい発言である」と感心したのですが、その後のネット上の反応を見ると
ほんのひとつまみの賛同はあるものの、より分かりにくいとの批判的な意見が圧倒的に多いのにびっくりしました。
私も現在は福祉的な仕事や、ボランティアに携わっておりますので、「ソーシャル・インクルージョン」という言葉には
ごく日常的に接しており、なじみもあり、全く違和感がありません。しかしこの言葉に初めて接した時には、確かに
「難しい言葉で理解しにくい」という印象をもったことを思い出しました。
そこで「1億総活躍社会」とは「社会の中から排除する者をつくらない、全ての人々の個性・多様性を尊重し、活躍の
機会を与える(英語でソーシャル・インクルージョン)社会を意味する」とされればよろしいかと愚考する次第です。
菊地さんはタレント業の傍ら、大学院で学ばれて、現在は戸板女子短期大学客員教授も務められています。
また2番目のお子さんがハンディキャップのため就学も難しく、学習機会も義務教育であるにもかかわらず、なかなか
場所がなくて苦労され、その経験を同じような悩みを持つ方々の役に立てたいとの思いを強く持たれているとのことです。
何のお役にも立てませんが、私もせめても、心からのエールを送りたいと思います。