コロナ禍ステイホーム読書の一環として 6年ぶりに「嫌われる勇気ー自己啓発の源流<アドラー>の教え」を読み返しました。いまだに売れ続けている息の長いベストセラーです。
結果から申し上げますと、自分の背骨を確認する作業ができて、立ち直れたように思います。
今回4冊の本を読み直しました
*「アドラー心理学入門」(岸見一郎)
1999年に刊行された、我が国のアドラー心理学の第一人者岸見先生の著で200頁足らず の新書版ですが必要なエッセンスは全て入っています。
*「マンガでやさしくわかるアドラー心理学」(岩井俊憲)
楽しく30分で読めます
*「勇気の心理学アルフレッド・アドラーが1時間でわかる本」(中野明)
「超図解」という副題がついているだけに、読みやすく2色刷りで簡潔にまとめられています。確かに1時間で読めます。
*表題の書
岸見一郎・古賀史健共著となっていますが、読んでみますと古賀氏と思われる青年と岸見先生と思われる哲人との問答集という体裁を取っています。ソクラテスの問答集を編纂したプラトンを想起しました。300ページ弱と最もボリュームがありますが、著者の筆力により面白くて一気に再読了しました。
ここで中野明氏の著作巻頭にある「アドラー語録」から一部を引用させて頂きます。
*勇気と責任: 勇気というものは、スプーン一杯の薬のように提供することはできません。 責任を引き受ける訓練と、 勇気を持つ訓練は、完全に表裏一体なのです。
*失敗を恐れない: 思うに、人が自分のことしか考えられなくなる理由というのは、失敗することを恐れているからでは ないでしょうか。わたしが成功したのは、劣っているという感覚に刺激されたからにほかありません。
*人間の価値: 一人の人間の価値を形成するのは、社会の分業のなかでその人に割当てられた役割を、その人が どのように果たすかということなのです。