放送大学の「レジリエンスの諸相」(奈良由美子教授、稲村哲也名誉教授編集)の2023年度第2学期単位認定試験をリモートで受験しました。
レジリエンスとは(きわめて広い定義として)「危機や逆境に対応して生きのびる柔軟な力」のことです。これに近い意味をもつ言葉として「サスティナビリティ(持続性)」が以前から使われてきました。レジリエンスの語は、もともと1970年代に、主に心理学や生態学で使われ始めたようです。この語が東日本大震災により「災害レジリエンス」という概念で脚光を浴びるようになったわけです。また今回の能登半島地震の発生により、その研究の重要性が再評価されています。
そもそもハード対策による強固な備えには限界があり、様々な知恵を総動員して被害を軽減させたいという願いがこの言葉に込められているのです。
放送大学テキスト「レジリエンスの諸相」の章立ては下記となります。
- レジリエンスとは何か
- 霊長類の共通祖先から受け継いだヒトのレジリエンス
- 遺伝子から見た類人猿とヒトの心のレジリエンス
- 人類進化とヒトのレジリエンス
- 食糧生産革命とレジリエンス
- 古代文明の盛衰とレジリエンス
- ヒトと病原菌の共存とレジリエンス
- アンデスにみるレジリエンスの諸相
- フィリピン先住民にみる災害とレジリエンス
- 地球のレジリエンス
- 災害への対応とくらしのレジリエンス
- 心のレジリエンス
- 起業経営にみるレジリエンス
- 対立と争いをめぐるレジリエンス
- レジリエンス
- レジリエンスとその未来